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富山敬さんの素晴らしさを知る
――ヤン・ウェンリーから始まった声優探求の旅
ヤン・ウェンリーロスから始まった気づき
銀河英雄伝説の本伝第3期までを観終えて、すっかり「ヤン・ウェンリーロス」になってしまいました。
なぜこんなにもヤン・ウェンリーに惹かれたのか――その理由は、彼を演じた声優 富山敬さん の存在に行き着きます。
富山敬さんの声の魅力
富山さんの声は、伸びやかで味わい深いハイバリトン。
あたたかい人柄を映し出すような深みがあり、聴く人を安心させます。
ヤン・ウェンリーを通して感じられるのは「優しいお兄さん」であり、「未来を導くお父さん」のような響き。
だからこそ自由同盟軍の仲間たちが慕ったのは、戦術の天才だからだけではなく、人を思いやる優しさと民主主義への信念があったからだと感じます。
富山敬さんの人生と芝居への情熱
富山さんは満州のご出身。幼少期にご兄弟を失い、戦後はお母様と引き揚げ、芝居の道を志しました。
「芝居が大好きで、貧しくても苦ではなかった」と語っていたそうです。
苦労を重ねたからこそ、人の痛みを理解し、深みのある演技につながったのではないでしょうか。
名優としての軌跡
🎥 富山敬さん出演アニメ作品まとめ
主要キャラクターを紹介している動画です。
- 『宇宙戦艦ヤマト』古代進
- 『ちびまる子ちゃん』友蔵(まる子のおじいちゃん)
- 『銀河英雄伝説』ヤン・ウェンリー
アニメだけでなく、洋画吹き替えでも味のある名演を残しています。
映画「レッドブル」での吹き替えもその一つ。
病と早すぎる別れ
1995年、56歳という若さで膵臓癌により逝去。
当時は『ちびまる子ちゃん』の友蔵役を担当しており、その収録後に体調不良から病院を受診、末期癌が判明しました。
「仕事に穴を空けられない」と病院にかかれなかったのかもしれません…。
出会えたことへの感謝
YouTubeやファンサイトを巡るうちに、お子さんと語らう富山さんの優しい声を聴き、「こんなお父さんがいたら」と胸が熱くなりました。
2022年に富山さん、そしてヤン提督に出会えたことは大きな財産です。
命日は9月25日、お誕生日は10月31日。
これから毎年、富山さんを思い出しながら、自分自身の「命の火」をどう燃やすかを考えていきたいと思います。
まとめ
富山敬さんは、芝居を心から愛し、人の痛みを理解し、誠実に生き抜いた役者でした。
ヤン・ウェンリーを通じてその声に触れたことで、素敵な大人がいることを知り、「歳を重ねるのも悪くない」と思えるようになりました。
これからも富山さんの残した作品に触れ、その魅力を味わい続けたいと思います。
さらに深く知りたい方はこちらもどうぞ → 富山敬さんファンサイト