最近はコミックの配信サイトでいろんな作品が読めるので、お試しでいろいろ読んで気に入ったものを購入しています。
ゆむいさんの『夫の扶養からぬけだしたい』という作品を読みました。
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漫画家志望でアシスタントの仕事をしていたももこさんが出産を気に専業主婦に。
ワンオペ育児で旦那さんはそこそこ大手企業に入社してがっつり働いているために妻のももこさんに
「ももこは専業主婦でずっと家にいるんだから家事と育児も完璧にして」
「社会人経験ないんだからそんなんじゃ通用しない」
「ぼくが家族のために頑張って稼いでももこのことも監督してる」
とド詰めされて苦しんでいくももこさん。んー、これはつらい。
周りに頼れる人もいなくて、
パートの稼ぎじゃフルタイム正社員の夫の稼ぎには到底及ばなくてマウント取られるし。つらい。
小さい子どもは目を話したら死んでしまう、何かあったら大変だし、健やかに育ってほしいから世話をしなくてはいけない。
好き同士で一緒になったのに家で一緒に暮らすこの人が味方と思えないって、とっても悲しいですよね。
作中、旦那さんもやりたくない仕事で多忙で、ギリギリのところにいるのがすごく分かります。
男の人も追いつめられているんですよね。
「奥さん専業主婦で家のこと全部やってくれるんだから残業してこの仕事しておいてね」
と仕事を押し付けられる。
男性にとっても女性にとっても、すごく生きにくい世の中であることがよく分かります。
日本社会全体が病気なのだと思います。
男性も育休が取りやすくて、有給や調子が悪い時はお休みを取りやすい社会になってほしいね。
自分を追い込まなくても済むような労働社会になってほしい。
みんな頑張りすぎ。企業は働かせすぎ。
そして経団連は労働者の死神。
株式資本主義のもとで、効率を追求した先には個人の幸せが害されてしまうのだと思います。