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「チ。 ―地球の運動について―」のTVアニメを観ました。
TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」公式
原作は魚豊うおと先生。

この記事の目次

【知的冒険マンガ『チ。』】

地球は本当に動いていないのか?中世ポーランドで巻き起こる“真理”をめぐる探求の物語

15世紀、つまり1401年〜1500年のポーランド王国。
この時代、世界は「地球を中心に宇宙が回っている」と信じられていました。
それは神の創った特別な世界――聖書に根ざした「天動説」という常識。

でも本当に?
「地球が動いているのでは?」
「太陽を中心に宇宙が回っているのでは?」

そんな“当たり前への疑問”が、ある若者の胸に芽生えた瞬間から、この物語は動き出します。

おすすめ動画紹介:CGでわかる「地動説ってこういうこと!」

https://www.youtube.com/watch?v=LtsLL83sb-U&t=339s
こちらのYouTube動画では、天動説と地動説の違い、当時の人々が抱いた矛盾点について、CGを用いて非常にわかりやすく解説してくれています。
「なぜ天動説ではうまく説明できないのか?」
「地動説で考えるとどうスッキリするのか?」
を視覚的に理解できて、まさに目からウロコ。
科学への探究心がくすぐられます。

1400年もの間、絶対だった“神の秩序”に抗うということ

「地球は宇宙の中心であり、動かない」
「神が地球を特別な場所として創造した」

そんな信仰が支配する世界で、地動説を唱えること=神への冒涜とされていました。
当時は異端審問の時代。
疑わしき者は、処刑――それも火あぶりの刑に処されることもありました。

つまり、ただ「真実を知りたい」という純粋な好奇心だけで命をかけることになった人たちがいたのです。

『チ。』──知性 vs 反知性のバトンリレー

この作品がすごいのは、「主人公=1人」ではないこと。
知のバトンは、ある人物から別の人物へと手渡されながら、時代を超えてつながっていきます。
主人公は「知ること」「考えること」をやめない者たちすべて。
そのひとり、ノヴァクさんのエピソードもとても印象深く、「彼もまた主人公だった」と思わせてくれます。

人はなぜ知ろうとするのか。
知ることにリスクがあるとわかっていても、なぜ目を背けられないのか。
『チ。』はまさに、「知的好奇心」と「探究心」の物語。

ワクワクとハラハラの知的冒険、全身で感じてほしい

中世という閉ざされた時代。
その中で輝く、光のような「思考する人たち」の姿に、ハラハラしながらもワクワクが止まりませんでした。

「チ。」は、
“知ろうとすること”が、どれだけ革命的で、どれだけ美しいかを教えてくれる作品です。

知ることを恐れず、考えることをやめない。
そんな勇気をもらえる、まさに現代にこそ読まれるべき一冊です。

「不正解は無意味を意味しない」──知の積み重ねという尊さ

作中に出てくる「不正解は無意味を意味しない」という言葉は、とても前向きで、胸に響きました。

たとえ天動説が間違いだったとしても、それまでの研究や観測、思索は決して“無駄”ではない。
むしろ、間違った説があったからこそ、次の誰かが同じ間違いをせずに済む。
それは知の道を切り拓くための“価値ある轍(わだち)”なのです。

科学も人生も、常に「正解」だけを求めて進むわけではない。
不完全で、失敗することもある。
でも、その一歩一歩が、誰かの探求の土台になる。
『チ。』は、そんな知のバトンの尊さを教えてくれる物語でもあります。

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最近『銀河英雄伝説』の本伝をアマゾンプライムビデオで全部観ました。
アマゾンプライムビデオで視聴できる名作作品も多いのでぜひ。
「東映アニメチャンネル」など自分が観たいチャンネルを別途追加することも可能です。
昔の作品観てみようと思います。

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