最近、SNSでこんな投稿を見かけました。
「テレビって、節約しろ、副業しろ、資産形成しろとはよく言う。でも『本業だけで生活できないことのおかしさ』はあまり報道しない。」
思わず考え込んでしまいました。
もちろん、節約も、副業も、資産形成も大切です。
私自身もAIを活用したり、情報発信をしたり、複数の仕事を組み合わせながらキャリアを築こうとしています。
でも、それは「選択肢」としてであって、「生活するためにやらざるを得ない」状況とは少し違います。
この記事の目次
「努力不足」で片付けられる問題なのか
近年は、
- 副業を始めよう
- NISAで資産形成しよう
- 家計を見直そう
という情報を目にする機会が増えました。
どれも役立つ情報です。
しかし、その前提として、
「フルタイムで働いても安心して暮らせない人が増えている」
という現実にも目を向ける必要があるのではないでしょうか。
税や社会保険料の負担、物価上昇、住宅費の高騰。
一方で、実質的な生活のゆとりを感じにくいという声は少なくありません。経済格差や資産格差の拡大も、さまざまな研究で指摘されています。
一方で、資産は増えている人もいる
興味深いのは、資産を持つ人と持たない人で差が広がっていることです。
野村総合研究所の推計では、2023年時点で富裕層・超富裕層の世帯数や純金融資産は過去最高水準となりました。株価上昇などを背景に「いつの間にか富裕層」と呼ばれる層も増えています。
つまり、
- 労働収入だけで生活する人
- 資産からも収入を得られる人
この差が、以前より大きくなっている側面があります。
もちろん、資産形成そのものを否定する話ではありません。
しかし、資産を持つ人だけが恩恵を受けやすい経済になるほど、「働けば生活できる」という社会の前提は揺らいでいきます。
個人の努力だけでは限界がある
暑さ対策の記事でも書きましたが、私は最近、
「個人でできること」と「社会全体で取り組むべきこと」は分けて考える必要がある
と感じています。
生活も同じです。
節約する。
副業する。
投資を学ぶ。
もちろん大切です。
でも、それだけを繰り返し勧める社会は、「制度や賃金の問題」を見えにくくしてしまう危険もあります。
「普通に働けば暮らせる」は社会の土台
社会は、一部の成功者だけで成り立っているわけではありません。
介護職、保育士、看護師、物流、販売、飲食、製造業…。
毎日の暮らしを支えている人たちが、安心して生活できることこそ社会の基盤です。
「もっと努力しろ」ではなく、
「普通に働けば普通に暮らせる社会になっているか」
この問いを、もっとニュースや政治の場で議論してほしいと思います。
副業や資産形成は、その上で選べる選択肢であってほしい。
私はそう考えています。













