2026年5月29日、国会前で「戦争させない緊急アクション」が行われた。
私は現地には行けなかったが、後日公開された高木完さんのパフォーマンス映像を見て、しばらく言葉を失った。かっこいいのでぜひ観てほしい。
自衛官行かすな まもれ憲法
お上は武器売って 儲ける魂胆
建前平和な お上は傲慢
ぼやぼやしてたら いつのま戦前
うかうかしてると 知らぬま前線
武器を売るな まもれ憲法
まもろう 憲法
まもろう 9条
戦争や軍拡について語るとき、私たちはつい政治家や政党の話をしがちだ。しかし社会を動かしてきたのは、いつの時代も政治だけではない。
音楽もまた、人々の感情を動かし、時代を映し出し、ときに権力に抗う文化だった。
この記事の目次
音楽は時代の空気を記録する
高木完さんは、日本のヒップホップやクラブカルチャーの黎明期から活躍してきた人物だ。
音楽を通じて自由や多様性を表現し続けてきた人が、国会前の反戦アクションに立つ。
その姿には大きな意味があるように思う。
戦争は突然始まるわけではない。
「仕方ない」
「自分には関係ない」
「どうせ何も変わらない」
そんな諦めが少しずつ積み重なった先にある。
だからこそ、音楽やアート、表現活動は大切なのだと思う。
数字や政策だけでは届かない感情の部分に触れ、人と人をつなぐ力があるからだ。
「政治に関心がない」は許されるのか
同日の国会前で「戦争させない緊急アクション」での東京大学大学院教授の 本田由紀 さんのスピーチ書き起こしを読んだ。
その中で語られていた言葉が強く印象に残っている。
けれど、軍事費の増大、憲法改正の議論、社会保障の削減、物価高――。
私たちの暮らしを取り巻く状況を見れば、この言葉は決して大げさではないように感じる。
政治に無関心でいることはできても、政治と無関係でいることはできない。
これは昔から言われてきたことだが、今ほど実感を伴って響く時代もないのではないだろうか。
デモは「普通の人たち」の場所
デモや集会というと、特別な思想を持った人たちの集まりのように思われることがある。
しかし実際にはそうではない。
仕事帰りの会社員。
子育て中の親。
学生。
高齢者。
アーティスト。
それぞれが「これ以上、戦争に近づく社会にはしたくない」という思いを持って集まっている。
戦争は遠い国の出来事ではない。
一度始まれば、生活も仕事も、医療も、教育も、文化も大きな影響を受ける。
だからこそ、「戦争反対」は政治的な主張というより、生きるための願いなのだと思う。
HOPEPUNKとして生きる
私は最近、「HOPEPUNK(ホープパンク)」という言葉が好きだ。
希望をただ楽観的に信じるのではない。
現実の厳しさを見据えたうえで、それでも希望を選び取る態度。
絶望に流されず、人とつながり、声を上げ続けること。
高木完さんのパフォーマンスを見ながら、そんなことを考えた。
音楽は武器ではない。
けれど、人の心を動かす力がある。
そして、ときにその力は武器よりもずっと強い。
私たちは無力ではない。
知ること。
語ること。
つながること。
行動すること。
その積み重ねが、未来を変えていくのだと思う。
参考動画
🎥 高木完さん「戦争させない緊急アクション」(2026年5月29日 国会前)














