経済産業省は7月16日、ロボットを自律的に動かす「フィジカルAI」をテーマにしたイベントを東京都内で開催し、国産モデルの開発を担う新会社Noetra(ノエトラ)の概要を説明した。国も多額の資金を援助し、官民一体で数年内に国内最大級のAIモデルの開発を目指す。
NVIDIAは、AIの学習や生成に欠かせないGPU(画像処理半導体)の開発で世界をリードする企業です。
現在、生成AIやロボット、自動運転、創薬など、世界中のAI開発の多くがNVIDIAの技術を基盤としており、「AI時代のインフラ企業」とも呼ばれています。
NVIDIA CEOのジェンスン・ファン氏が来日し、印象的なメッセージを語りました。
「日本はAI時代を決断した。」
そして、経済産業省と「ノエトラ」と提携し、世界初となるフィジカルAI向けのAIインフラ基盤を日本に構築する構想を示しました。
日本は私たちにとって非常に重要なパートナーであり、大切な友人です。日本の発展に貢献できることを大変うれしく思います。
今、日本はAI時代への大きな決断をしました。
そのためには、日本国内にAIインフラを構築する必要があります。
このAIインフラは、企業だけでなく、研究者、学生、そして政府を含めた社会全体が利用できる基盤でなければなりません。
日本は世界の知識や技術から切り離されることはできません。AIによって、日本はさらなる発展、安全保障、そして経済成長を実現できます。
私たちが「フィジカルAI(Physical AI)」と呼ぶ技術は、15年以上にわたる研究開発の成果です。
フィジカルAIはいま現実となり、次の産業革命の基盤になります。
その基盤は、日本でも構築されるべきです。
日本がAIの未来を築く旅を始めるためには、新しいインフラ、新しい工場――「AIファクトリー」が必要です。
本日、経済産業省と「ノエトラ」と提携し、世界初となるフィジカルAI向けのAIインフラ基盤を日本に構築します。
AIは、文章を書くだけの技術ではありません。
工場、ロボット、自動運転、医療、介護、防災――。
現実世界で人と協働する「フィジカルAI」が、次の産業革命の中心になるというビジョンです。
日本のものづくりやロボット技術を考えれば、とても夢のある話だと思います。
一方で、私はAIを使う立場として、もう一つ忘れてはいけないことがあると感じています。
それは、AIインフラには膨大な電力と水が必要だということです。
巨大なデータセンターは24時間稼働し続け、大量の電力を消費し、冷却のために多くの水を使います。
発電方法によっては温室効果ガスの排出も増え、地域によっては水資源への影響も懸念されています。
AIは便利だから、成長産業だから――。
その理由だけで突き進めば、かつて高度経済成長期に経験したような「公害」を、別の形で繰り返してしまうかもしれません。
だから私は、AIの発展そのものには期待しています。
しかし同時に、
- 再生可能エネルギーの活用
- データセンターの省エネルギー化
- 水資源への配慮
- 地域住民への情報公開
- 環境影響評価の徹底
こうした「AI時代の環境ルール」を、最初から整えていくことも同じくらい重要だと考えています。
AIは、社会を豊かにするための技術です。
だからこそ、人にも地球にも持続可能な形で発展してほしい。
日本が世界初のAIインフラを目指すなら、「AI先進国」であると同時に、「AIと環境を両立する先進国」でもあってほしいと思います。













