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“人為的にバズらせる” SNS操る「農場」ビジネスを取材 「テスト」と書かれただけの投稿が6分で100万回表示… 選挙で悪用の懸念も【報道特集】

「“人為的にバズらせる” SNS操る『農場』ビジネスを取材」

報道特集で衝撃を受けた。

「テスト」

たった5文字の投稿が、わずか6分で100万インプレッション。

30分後には1000件以上の「いいね」。

もちろん、本当に100万人が興味を持ったわけではない。

「農場」と呼ばれる仕組みで、人為的に数字を作っていた。

番組では、「農場」と呼ばれる組織が、SNSのインプレッションや「いいね」を人為的に増やす実態が紹介されていました。

実験では、「テスト」と書かれただけの投稿が、わずか6分で100万インプレッションに到達。

30分後には1000件以上の「いいね」が付いていました。

つまり、「多くの人が見ている」「みんなが支持している」という印象そのものを、お金や仕組みによって作り出せるということです。

これは、SNSを日常的に利用している私たちにとって、とても重い問題だと感じました。

私たちはSNSを見るとき、

「この投稿、すごく伸びてる。」

「みんな支持してるんだ。」

と思ってしまう。

でも、その「みんな」が作られたものだったら?

数字は人気ではなく、商品として売買できるものだったら?

SNSは民主主義を変えた。

これは良い面もある。

テレビや新聞だけでは届かなかった声が、多くの人へ届くようになった。

一方で、

「人気があるように見せる技術」

まで発達してしまった。

今回の報道では、「農場」の関係者が

年間数千万〜数億件の依頼

年間利益約45億円

選挙関連の依頼も届いていた

と証言していた。

もし事実なら、これは広告代理店の話では済まない。

民主主義の土台そのものに関わる問題だ。

選挙は、

「誰が一番人気か」

を競うものではない。

有権者一人ひとりが、自分の意思で判断する制度だ。

ところが、

「みんなが支持している」

という空気を人工的に作れるなら、

人は無意識にその流れへ引っ張られてしまう。

心理学では「バンドワゴン効果(多数派に同調しやすい傾向)」として知られている。

つまり、操作されるのは数字ではなく、人の判断なのだ。

与党でも、野党でも、どの候補でも同じルールで守られなければ、民主主義は成立しない。

もし選挙に違法な情報操作があったのであれば、徹底的に調査されるべきだ。

逆に、証拠がないのであれば、安易に「不正選挙だった」と決めつけることも避けなければならない。

この記事の目次

ルーマニアでは選挙そのものが無効になった

この問題は、日本だけの話ではありません。

2024年、ルーマニアでは、大統領選挙をめぐりSNS上での組織的な情報操作や外国勢力による介入の疑いなどが問題となり、憲法裁判所が選挙結果を無効と判断しました。

民主主義は、有権者が自由な意思で判断できることが前提です。

その判断材料が意図的に操作されていたとすれば、選挙そのものの正当性が揺らいでしまう――。

ルーマニアの事例は、その危険性を象徴する出来事だったと言えるでしょう。

「今の時代はそういう選挙戦になっている」

今回の『報道特集』で、特に印象に残ったのが、東京大学大学院 工学系研究科の鳥海不二夫教授の言葉です。

「今の時代はそういう選挙戦になっている」という認識をまず持つべき。今見ている情報が、誰がどうやって作って、なぜ自分の手元に来ているのか、ちゃんと理解しないで利用するのはリスクがある。

私は、この言葉がこの記事の核心だと思いました。

問題は、「SNSは危険だから見るな」ということではありません。

むしろ、SNSが私たちの生活に欠かせないものになったからこそ、「情報の見方」をアップデートしなければならないということです。

今回の報道で一番怖かったのは、

「私たちは、何が本物の世論なのか見分けられなくなっている」

ということだった。

「バズっているから正しい」

「いいねが多いから信頼できる」

そんな時代は、もう終わったのかもしれない。

これから必要なのは、

数字を見る力ではなく、

数字を疑う力なのだ。

「おすすめ」は中立ではない

スマートフォンを開けば、おすすめ動画が流れ、SNSにはおすすめ投稿が並び、広告が表示されます。

一見すると自然に表示されているように見えますが、その裏側にはアルゴリズムや広告配信、そして場合によっては人為的な拡散工作が存在します。

私たちは、「自分で情報を選んでいる」と思っていても、実際には「選ばれた情報を見せられている」ことが少なくありません。

だからこそ、

  • この情報は誰が発信しているのか。
  • どんな利益や目的があるのか。
  • なぜ今、自分の画面に表示されているのか。
  • 本当に多くの人が支持しているのか、それとも数字が演出されているだけなのか。

そんな問いを持ちながら情報に触れることが、これからの時代には必要なのだと思います。

情報を見る力も、生きるための技術

私はこのブログで「生存戦略」という言葉をよく使っています。

これからの時代、必要なのは仕事のスキルやお金の知識だけではありません。

情報を見抜く力もまた、生き抜くための技術です。

SNSも、ニュースも、広告も、AIが作るコンテンツも。

便利だからこそ、鵜呑みにしない。

「誰が、どんな意図で、この情報を届けているのだろう?」

そんな問いを持つことが、自分自身の判断を守ることにつながるのではないでしょうか。

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