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今回の解散は、どう考えても「大義なき解散」だ。
物価高、社会保障、労働不安、災害対策――
山積する課題を前にして、なぜ今、国会を解散する必要があったのか。その説明は、いまだ十分とは言えない。

とりわけ深刻なのは、高市早苗首相の政治姿勢そのものが、国内外に不要な緊張とリスクを生み出している点だ。

この記事の目次

軽率な外交発言が、生活を巻き込む

中国・台湾有事をめぐる一連の発言は、本来なら極度に慎重であるべきテーマだった。
にもかかわらず、「台湾有事は存立危機事態になり得る」との発言は、軍事的緊張をあおり、結果として中国からの経済制裁という現実的なリスクを招いた。

その影響を受けるのは、政治家ではない。
企業で働く人、輸出入に関わる現場、地域経済、そして生活者だ。

外交とは、思想や勇ましさを競う舞台ではない。
生活を預かる政治の実務であるはずだ。

最近になってようやく、大手新聞や主要メディアも批判的な論調に転じつつある。
それは、この政権の運営が「支持・不支持以前に危うい」という共通認識が広がってきた証でもあるだろう。

今回の選挙は「切り離す」選挙だ

今回の選挙は、単なる政権選択ではない。

  • 自民党と統一教会の関係を断ち切れるのか
  • 裏金問題に関与した議員を、再び国会に送り込むのか

が、正面から問われている。

説明責任を果たさないまま、
「もう終わった話」「反省している」という言葉だけで当選を重ねる構図を、ここで止めなければならない。

これは感情論ではない。
民主主義の最低限の自浄作用の問題だ。

「中道改革連合」は、何を放棄したのか

2026年1月19日、
「立憲民主党」と「公明党」は、新党「中道改革連合」の結成と綱領・基本政策を発表した。

しかし、その中身を精査すると、強い違和感を覚えざるを得ない。

一丁目一番地の放棄

2015年、
「安保法制反対」「野党は共闘」という市民の声を起点に、
市民と野党の共闘が生まれた。

その一丁目一番地が、
「安保法制は違憲、廃止すべき」という立場だった。

ところが「中道改革連合」は、

  • 安保法制を「合憲」と明記
  • 集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤廃しないと明言
  • 防衛費増額を否定せず

と、かつて立憲民主党自身が批判してきた立場へと転じた。

これは単なる政策調整ではない。
立憲主義そのものの自己否定だ。

軍拡と危険な現実を止められない構図

安保法制は今や、

  • 軍事費2倍化
  • 敵基地攻撃能力の保有
  • 安保三文書

と結びつき、「戦争ができてしまう政治構造」を支える基盤になっている。

高市首相の台湾有事発言も、この枠組みの上でこそ可能になった。
安保法制以前であれば、違憲で実行不可能だった行為だ。

それでも「中道改革連合」は、この流れを止める立場に立っていない。

「改革」を名乗りながら、捨てたもの

新党の政策には、

  • 原発再稼働容認
  • 企業・団体献金禁止の放棄
  • 日米同盟基軸の明記
  • 辺野古新基地建設への曖昧な姿勢
  • 憲法9条改定論議の容認

が並ぶ。

これらは、自民党政治の根幹と重なる部分だ。

「中道」という言葉は、耳触りがいい。
だがその内実が、対立を避け、責任を回避し、変えないための言葉になっていないか。
そこを見極める必要がある。

投票をめぐる、ひとつの注意

最後に、実務的な話をひとつ。

現在「民主党」という政党は存在しない。
比例代表で「民主党」と書けば、無効票もしくは「国民民主党」に入る可能性がある。

自動的にどこかの政党に「吸収」されるわけではない。
だからこそ、正式な政党名を確認して書くことが重要になる。

私は、どこに一票を託すのか

ここからは、私自身の立場をはっきり書いておく。

私はこれまで、
「日本共産党」
社民党」
れいわ新選組」
の候補に投票するようにしてきた。

理由は単純だ。
完璧だからでも、理想的だからでもない。
少なくとも「ここは譲れない」という線を、言葉と行動で示している政党だと感じているからだ。

安保法制、軍拡、原発、差別、政治とカネ。
これらを「現実的」「中道」という言葉で曖昧にせず、
是か非かを明確に語っている勢力が、国会には必要だと思っている。

「中道改革連合」に期待していること

一方で、
「公明党」と
「立憲民主党」が合併し、
「中道改革連合」になったことについて、
私は強い批判を抱きつつも、一つだけ現実的な期待をしている。

それは、
「自民党」の票が、確実に削られることだ。

政権交代を本気で掲げない中道勢力であっても、
自民党の議席を減らす効果があるなら、
それはそれで、国会の力学を変える一因にはなる。

少なくとも、
「どうせ勝つから」「代わりがいないから」という
自民党の慢心を揺さぶる存在にはなり得る。

そして、削られるべき「補完勢力」

同時に、私は強く思っている。

選挙のたびに大きなことを言いながら、
実際には自民党政治を下支えしてきた勢力――
「日本維新の会」の票も、
きちんと削られなければならない。

不祥事を繰り返し、
労働や社会保障を切り捨て、
「改革」の名で弱い立場の人を追い詰めてきた。

それでも「改革政党」を名乗り続ける欺瞞は、
もう通用しない段階に来ているはずだ。

さらに言えば、
排外主義や差別をあおり、
カルト的な言説を広げる
「参政党」についても同じだ。

不安や怒りを煽り、
社会の分断を深めることで支持を集める政治は、
結果的に、権力を持つ側を一番楽にする。

声を荒らげるほど、
本当に変えなければならない構造から、目が逸れていく。

「勝てそうなところに入れる」だけでは足りない

よく言われる。
「どうせ通らないところに入れても意味がない」と。

でも私は、
意味がない一票なんて存在しないと思っている。

どこに票が集まり、
どこが削られたのか。
それは、次の政治をつくる材料になる。

だから私は、
自分が「これは違う」と思う政治には入れない。
自分が「ここは譲れない」と思うラインを、
投票という形で示す。

それだけだ。

結論を急がないために

この選挙で、
誰に入れるかは人それぞれだ。

ただ一つ言えるのは、
「よく分からないから」「面倒だから」で
票を手放すには、
今の政治は、あまりに生活に近すぎる。

白紙委任は自民党に好き放題させることを承認する行為です。

怒りでも、諦めでもなく、
考えた末の一票を投じる人が増えること。

それが、
この息苦しい状況を、少しでも動かす力になると信じている。

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