労働問題 金の卵を産む鵞鳥は、もう殺された──働く人をすり減らしてきた社会の結末 2026年10月13日 Xで、働く人を安い給料で長く働かせ続ければ、その人たちが商品やサービスを買うお金もなくなり、結局は経済が回らなくなる、という趣旨の投稿を見かけました。 その返信で紹介されていたのが、イソップ寓話の「金の卵を産む鵞鳥」。 このたとえが、とてもしっくりきました。 ただ、私が感じたのは...
ジェンダー 育休を取る人と支える人を対立させない。お互いさまのその先へ――滋賀県「育休応援手当」に思うこと 2026年9月21日 「お互いさま」の、その先へ。支える側の人生にも目を向けたい 朝の時間帯に聴いているラジオはTBSラジオの『森本達郎のスタンバイ!』と文化放送の『武田砂鉄のラジオマガジン』な私です。 『武田砂鉄のラジオマガジン』を聴いていたら、月曜ゲストのマライさんが、出産後に変わったご近所との関...
労働問題 「副業しろ」の前に問うべきこと。本業だけで暮らせない社会は健全なのか 2026年7月17日 最近、SNSでこんな投稿を見かけました。 「テレビって、節約しろ、副業しろ、資産形成しろとはよく言う。でも『本業だけで生活できないことのおかしさ』はあまり報道しない。」 思わず考え込んでしまいました。 もちろん、節約も、副業も、資産形成も大切です。 私自身もAIを活用したり、情報...
労働問題 労働とジェンダー 午後3時に、仕事を止める「同じ会社に入ったのに、なぜ差が開くのか」 韓国の #PayMeToo 運動から考える、男女賃金格差の“その後” 2026年5月9日 午後3時に、仕事を止める——韓国「#PayMeToo」が問いかけること「3時以降は無給で働いている」。そんな怒りを可視化するために、韓国の女性たちは午後3時ちょうどに職場を出た。賃金格差を「数字の問題」から「身体の問題」へ変えた運動を振り返る。 2019年3月8日、国際女性デー。...
労働問題 透明な赤ちゃんと、見えない下駄ー日本の男女賃金格差ー 2026年3月21日 日本の男女間の賃金格差は、国際的に見ても大きい水準にある。 日本では近年、企業に対して男女賃金差の開示が義務化された。しかし、その制度はあくまで「開示」にとどまり、差の理由や是正までは求められていない。 一方で、韓国では、開示に加えて是正を見据えた制度づくりが進められている。 つ...
労働問題 キャリア迷子は「設計ミス」の被害者 2026年1月19日 一本道キャリアが前提の社会で、迷わない方が無理 「自分はキャリア迷子だと思う」 そう感じたことがある人は多いと思う。やりたいことが定まらない。一度選んだ道に確信が持てない。正社員もフリーランスも、どこかしっくりこない。 でも最近、私はこう思うようになった。迷っているのは、自分の能...
労働問題 私がもう派遣を選ばない理由――高時給の裏で、静かに削られていくもの 2026年1月19日 派遣という働き方を、私は頭ごなしに否定しない。実際、生活をつないでくれた時期もある。 それでも今は、はっきりと思っている。私はもう、派遣を選ばない。 理由は単純だ。私の中で、引き合わなくなった。 派遣は「高時給」に見える。でも、それだけだった 求人を見ると、派遣の時給は高い。事務...
労働問題 なぜ派遣は高時給で、直雇用は安いのか 2026年1月19日 求人を見ていると、いつも引っかかる。 派遣の事務職は時給1,600円、1,800円。一方、直雇用の契約社員や正社員は、月給換算すると時給1,200円台。 仕事内容はそこまで変わらない。むしろ直雇用のほうが「雑用」「責任」「空気を読む仕事」が多かったりもする。 それなのに、なぜ派遣...
労働問題 なぜ企業は、こんなにも派遣社員を使うのか 2026年1月19日 ──リゾートバイト経験者が、いま改めて構造を考えてみた 私は以前、リゾートバイトでホテルの仕事を派遣社員として働いていた。繁忙期だけ全国から人が集まり、シーズンが終われば一斉に解散する。あの現場は、「派遣」という仕組みを、かなり分かりやすく体感できる場所だったと思う。 そして今。...
労働問題 ハラスメントについて考える:権力と機嫌が支配する職場で生き抜くために 2025年12月10日 私は、高圧的で不機嫌を撒き散らす人間が苦手だ。特に、権力を持った立場の人間がこれをやり始めると、組織全体がその人の“気分”に支配される。 そして皮肉なことに——「この人こそハラスメント講習が必要だ」と思う人ほど、自分が学ぶ必要性にまったく気づかない。 なぜそんなことが起きるのか。...