
企業に勤めて、社会の中で“ちゃんとしたいと思ってた私”と。
白衣を着て、現場で人と向き合ってきた私。
ようやく同じ場所に立てた二人の私
これまでは、どちらかが前に出ると、
どちらかが引っ込んでいた。
社会で評価されようとすれば、
現場で感じていた違和感や疲労は
「考えすぎ」「慣れの問題」として処理された。
現場に全力で立てば、
お金や制度や将来の話は
「今は考えなくていい」と後回しにされた。
私はずっと、
自分の中のどちらかを黙らせながら働いてきた。
この記事の目次
ちゃんとした勤め人になりたかった
ちゃんとした勤め人になりたかった。
組織に属して、
決まった時間に働いて、
それなりに評価されて、
それなりに将来を見通せる。
そういう生き方に、憧れがなかったわけじゃない。
でも私は、
倫理観や正義感が、少し強すぎた。
職場の違和感を、
「まあ仕方ないよね」で無視できなかった。
どうしてこんなに労働者は搾取されるんだろう。
どうしてこんなに賃金は低いんだろう。
どうして女性は、当たり前のように昇進から外されるんだろう。
どうして派遣社員は、
正社員よりもきつい仕事を任されて、
人として扱われないんだろう。
そんな疑問ばかりが、
仕事をすればするほど増えていった。
生存本能のセンサーが、先に反応してしまう
私はたぶん、
生存本能のセンサーが過敏なんだと思う。
「ここは危ない」
「この構造は、人を壊す」
そう感じると、
頭より先に、身体が反応してしまう。
無理を続ける前に。
尊厳が削られきる前に。
心や身体に取り返しのつかない傷を負う前に。
そこから離れてしまう。
だから結果的に、
職を転々としてきた。
世間的には、
「仕事の続かないジョブホッパー」だ。
それでも、逃げきれなかった人たちを見てきた
でも、この道の途中で、
私は別の景色もたくさん見てきた。
頑張りすぎて、
精神的に参ってしまう人。
尊厳を踏み躙られても、
「ここで耐えなきゃ」と思い込んで、
逃げきれずに潰れていってしまう人。
壊れてからでは、
立て直すのに時間がかかる。
心や身体に大きな怪我を負ってからでは、
元の場所に戻れないこともある。
それを間近で見てきたから、
私は「耐えられなかった自分」を
全面的に責めることができなかった。
私の履歴書は、たしかに悲惨だ
正直に言えば、
私の履歴書は、あまりきれいじゃない。
一貫性もない。
評価されやすいキャリアでもない。
でも最近、
こうも思うようになった。
大きな心身の怪我を負わずに、
ここまで来られたのは、悪いことじゃなかったんじゃないか。
どこの職場でも、できることは増えていた
職場は変わっても、
私はその場で必要なことを覚え、
できることを増やしてきた。
現場を知った。
組織の仕組みを知った。
人の感情が、どこで歪むのかを知った。
その全部が、
今、確実に生きている。
当時は、
「自分には何もない」と思っていたけれど、
振り返れば、
ちゃんと武器を拾い集めていた。
「どちらかを選べ」という構造の嘘
社会はよく、
「どちらかを選べ」と言ってくる。
安定か、やりがいか。
専門職か、ビジネスか。
生活か、理想か。
でもこの二択は、
あまりにも雑だ。
どちらかを選んだように見える人も、
見えないところで両方を抱えているし、
どちらかを切り捨てた人ほど、
あとで無理が出る。
この分断を内面化すると、
人は自分を責め始める。
でも、
おかしいのは個人じゃなく、構造の方だ。
生存戦略秘密基地という、第三の場所
だから私は、
いきなり答えを出す場所ではなく、
思考を一度、下ろせる場所が必要だった。
社会用の顔でもない。
現場だけの私でもない。
途中経過を出していい場所。
迷いをそのまま置いていい場所。
生存戦略秘密基地は、
そのための基地だ。
完成された成功談は置かない。
きれいな結論も急がない。
ただ、
「どう生き延びるか」を
生活の側から考え続ける。
この先どうなるかは、決まっていない
正直に言うと、
この先どうなるかは、まだ分からない。
仕事の形も、
働き方も、
収入のバランスも、定まってはいない。
でも、ひとつだけ決めたことがある。
「両方の私を連れていく」
社会で考えてきた私も。
現場で感じてきた私も。
どちらかを殺して前に進むのではなく、
役割を分けて、
手を切らさずに生きる。
この画像の二人のように。
昔の私へ
昔の私。
何も武器がなくて、
辛くて、泣いていた私。
大丈夫だよ。
あなたは、
逃げたんじゃない。
生き延びる選択をしてきただけだ。
その途中で拾ってきたものは、
ちゃんと、今のあなたを支えている。
ここから先は、「つなぎ直す」作業になる
私はここから、
自分ががむしゃらにやってきたことを
全部、つなげる作業をしたいと思っている。
これまでやってきたことは、
その時々では必死だったけれど、
振り返ると、どれも断片的だった。
医療の現場。
組織の中での仕事。
事務、調整、言語化。
人の感情や違和感を読み取る力。
バラバラに見えていたそれらが、
実は同じ方向を向いていたんじゃないか。
最近、そんな感覚がある。
うまくお金を得る、ということを避けない
もうひとつ、
ここではっきりさせておきたいことがある。
それは、
「お金になる形」にすることを、避けないということ。
きれいごとだけで続く活動は、
長くはもたない。
誰かの役に立つことも、
自分の生活が壊れていたら、続けられない。
だから私は、
これまで身につけてきたものを
ちゃんと価値として差し出し、
それが循環する形を考えたい。
自分のためにも、誰かのためにも
うまくお金を得る仕組みをつくって、
それを自分の生活に使う。
同時に、
誰かが少し楽になる方向に還元できたらいい。
苦しかった過去の自分。
構造に気づいてしまって、
でも言葉にできず、孤立していた誰か。
そういう人たちに、
「一緒に考える材料」を渡せるような形にしたい。
大きな理想じゃなくていい。
完璧な答えじゃなくていい。
まだ設計途中でいい
これは、
もう完成しているビジョンじゃない。
実験の途中で、
設計しながら、手を動かしながら、
少しずつ形にしていくものだ。
でも、
これまで断片的だった人生を
「一本の線」として引き直す作業に入る。
そのスタート地点として、
この生存戦略秘密基地がある。
あなたは今、どちらの自分を置き去りにしていますか
もし今、
苦しさや違和感を感じているなら、
それはあなたが弱いからじゃない。
もしかしたら、
どちらかの自分を置き去りにしたまま
走り続けているだけかもしれない。
この基地では、
すぐに答えは出さない。
でも、一緒に考えることはできる。
あなたなら、
どんな二人を、手を取り直したいですか。
酒飲みながらFLYING KIDSの『幸せであるように』聴くと涙が出てくる。
楽しく食べて飲んで歌ってができるスナックでもやろうかな。はは。














