ラジオを聴いていて、「この番組だけは特別」と思える瞬間があります。私にとってその存在が、クリス松村さんのラジオ番組。
日曜夜に放送される『いい音楽あります。』、そして木曜夜に登場する『9の音粋』。どちらも選曲が素晴らしく、音楽を“ただ聴く”以上の体験を与えてくれます。
この記事の目次
『いい音楽あります。』 ― LPのA面・B面を旅するように
2015年から放送されている『クリス松村の「いい音楽あります。」』(ラジオ日本制作)。毎週日曜20時からの生放送で、クリスさんが自らのコレクションから選んだ音楽を紹介してくれます。
この番組の特徴は、前半を「LPのA面」、後半を「LPのB面」と見立てて構成していること。70〜80年代のアイドルソング、ニューミュージック、邦楽や洋楽など、幅広い楽曲をつなげて流すことで、まるで一枚のアルバムを通しで聴いているような体験になります。
さらに、曲の紹介に添えられるクリスさんの言葉が魅力的。思い出や背景が語られることで、一曲一曲が鮮やかに色づき、ただの音楽番組ではなく「物語を聴く時間」へと変わるのです。
『9の音粋』 ― 曜日ごとに広がる音の世界
一方で、bayfmで放送中の『9の音粋(きゅうのおんいき)』も外せません。2020年からスタートしたこの番組は、月曜から木曜まで毎晩21時から放送され、曜日ごとにDJが交代するスタイル。
最新のJ-POPから懐かしい歌謡曲、アナログレコードや持ち込み音源まで、ジャンルを飛び越えた音楽が流れます。どんな曲に出会えるか分からないドキドキ感があり、聴くたびに「音楽の宝探し」をしているようなワクワク感があります。
木曜のクリス松村 ― “音楽図書館”のようなひととき
特に木曜担当のクリス松村さんの回は必聴。彼が“音楽図書館”から紡ぎ出すように選ぶ曲たちは、懐かしいものから意外な隠れた名曲まで揃っています。
さらに不定期企画の「妄想ザ・ベストテン」では、ランキング形式で曲を並べ、遊び心あふれる時間を届けてくれます。聴きながら「自分だったらどんなベストテンを作るだろう?」と考えてしまうのも楽しいところです。
クリス松村さんの選曲の魅力
両番組に共通するのは、音楽を知識として紹介するだけではなく、リスナーの心に響く“体験”にしてくれること。
懐かしさに涙したり、新しい発見に胸が高鳴ったり――選曲のひとつひとつが、私たちの人生とつながっていると感じさせてくれるのです。
まとめ ― 心に残るラジオ時間
『いい音楽あります。』と『9の音粋』。どちらもクリス松村さんのセンスが光り、心を動かす音楽との出会いを届けてくれる番組です。
日曜の夜にゆったり聴くのも良し、木曜の夜に“音楽図書館”へ迷い込むように耳を傾けるのも良し。きっと、あなたの中にも新しい「音楽の物語」が生まれるはずです。