
専門学校には、高校を卒業してそのまま入学してきた若い子たちがいました。
18歳とか、19歳とか。
見ていると、正直あまり勉強したくなさそうな人も多かった。
授業中にスマホを触っていたり、
「これ覚える必要あるんですか?」
「テストに出るところだけ教えてください」
と言っていたり。
その気持ちは、わかります。
私も18歳の頃は、きっと同じだったと思う。
勉強は「やらされるもの」で、
できればやりたくないものだった。
でも私は、久しぶりに勉強ができることが嬉しかった。
別に頭がいいわけではないし、
覚えるスピードも速くない。
それでも、
新しい知識を知ること
今まで知らなかった仕組みがわかること
それが単純に楽しかった。
特に面白かったのは、臨床系の授業でした。
臨床では、具体的な疾患について勉強します。
「この症状はなぜ起きるのか」
「身体のどこが関係しているのか」
そういう話になると、
それまで勉強してきた解剖学や生理学の知識が
少しずつつながっていく。
「ああ、だからこうなるのか」
そう思える瞬間がある。
バラバラだった知識が、
一つの地図みたいにまとまる感じ。
あの瞬間が、私はすごく好きでした。
学生の頃は、
とにかく覚えることが勉強でした。
でも大人になってからの勉強は、
つながることが面白い。
知識と知識がつながる。
知識と現実がつながる。
そして、
知識と自分の人生がつながる。
大人の勉強は、効率がいいわけでもない。
覚えるのは遅いし、
疲れている日も多い。
それでも、なぜか少し面白い。
たぶんそれは、
知識を増やしているというより
世界の理解度が少しずつ上がっていく感覚があるからだと思う。
あるとき、ふと思ったことがあります。
私が18歳、19歳だった頃より
今の方が、ずっと物事を理解しやすい。
昔はなかなか頭に入らなかったことが、
今は「ああ、そういうことか」とわかる。
もちろん記憶力は落ちているはずなのに、
理解はむしろ早くなっている気がする。
だから時々、
昔ってバカだったのかな?
と思うことすらある。
でも、たぶんそうじゃない。
Xでも同じことを呟いている人を見かけました。
「大人になってからの方が勉強が理解できる」
という話。
たぶんこれは、
頭が良くなったというより
材料が増えたからなのだと思います。
経験
失敗
仕事
人間関係
身体のこと
いろんなものを少しずつ知ったあとで
知識を学ぶと、
それがどこに置かれるのかが
わかりやすくなる。
学生の頃は、
知識だけを
空中に置いていた感じ。
でも大人になると、
そこに置くための棚がある。
だから理解しやすい。
大人になってからの勉強は、
遅いけれど、少し面白い。
そしてたぶん、
人生を長くやるほど
その面白さは少しずつ増えていくのかもしれません。
若い頃より賢くなったのか、
ただ経験が増えただけなのか。
それはよくわからない。
でも少なくとも、
勉強は昔より少し面白くなっている。
大人になってから、
「勉強が少し面白い」と思った瞬間はありますか?















