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「世界がざわついている感じはする。でも、どこから考えればいいのかわからない」
そんな感覚を抱えている人に、ひとつ“整理の軸”をくれる回がありました。

D4P(Dialogue for People)が配信する Radio Dialogue の第242回(2025/12/24配信)。
ゲストは 新外交イニシアティブ(ND)代表・弁護士の猿田佐世さんです。

この回は、2025年を象徴するトピックを3つ挙げながら、
国際秩序の変化と、日本社会で起きていることを一本の線でつないでいきます。


この記事の目次

Radio Dialogueってどんな番組?

Radio Dialogueは、ジャーナリストの安田菜津紀さん・佐藤慧さんがMCを務め、社会課題を丁寧に掘り下げる番組。今回の回も、単なる「ニュースまとめ」ではなく、“いまの空気の正体”を分解する構成になっています。

Radio Dialogue


この回で扱われる3つのトピック

番組紹介文によると、猿田さんが選んだ「2025年を考える3つのニュース」は次の通りです。

  1. 「トランプ大統領、再びホワイトハウスへ」
  2. 「外国人排斥が争点となった参院選 参政党が大幅躍進」
  3. 「高市早苗氏、女性初の総理大臣に」

※ここは“番組内で扱われるテーマ”としての列挙です。


聴きどころ1:アメリカの「覇権の役割降り」と、世界のルールの揺らぎ

猿田さんの話で印象に残るのは、
国際秩序の変化を「空気」ではなく、構造として説明しているところ。

  • アメリカが“世界の警察”的な役割から手を引くように見えること
  • その結果、「力の強い国同士で勢力圏を分ける」ような発想が強まり得ること
  • さらに「法の支配」「人権」「民主主義」といった“建前としての共通理念”すら、揺らいでいく危うさ

こういう話って、SNSだと煽りや断定で消費されがちなんだけど、
この回は「何が起きると、どういう連鎖が起きるのか」を淡々と組み立ててくれる。だからこそ怖いし、だからこそ理解が進む、という感覚がありました。


聴きどころ2:排外主義が“便利な答え”として広がるとき、何が隠れるのか

もう一つの大きな柱が、日本でも露わになった排外主義の問題。
ここで猿田さんは、「外国人を排斥したら生活が良くなる」わけではないのに、
なぜそれが“答え”っぽく流通してしまうのかを、世界的な潮流と重ねて話します。

番組紹介にもある通り、この回は「選挙と外国人差別」を正面から扱っています。

そして重要なのはここで、排外主義は外国人だけに向かって終わらない、という点。
「秩序」や「ルール」を名目に、次は女性、障害、貧困、学歴、高齢者…と、矛先が移っていく可能性がある。
この指摘が、ただの理念ではなく、現実の政治の動きとして語られるのが重いところです。


聴きどころ3:「日米地位協定」や沖縄の現実が、抽象論で終わらない

さらにこの回では、日米関係の具体論として
日米地位協定の見直しや、沖縄の基地問題にも触れられます。

「外交」「安保」というと、遠い話に見えるけれど、実際には生活や人権、環境の問題に直結している。
その“接続”をちゃんと見せてくれる回でした。

なお猿田さんは、憲法や安全保障をめぐる文脈でも発信・活動を続けている方で、しんぶん赤旗でも発言が紹介されています。


なぜ今、この回が「整理」に効くのか

私がこの回をおすすめしたい理由はシンプルで、

  • 世界のニュース(トランプ、欧州の右傾化、国際秩序の揺らぎ)
  • 日本のニュース(選挙、排外主義、統治の空気)
  • そして“自分の生活の不安”(賃金、物価、先の見えなさ)

これらが 別々の出来事じゃなくて、同じ時代の現象としてつながっていることを、言葉で追えるから。

不安定な時代に必要なのは、安心できる“結論”じゃなくて、
判断を誤らないための“地図”だと思うんですよね。
この回は、その地図の線を引いてくれる感じがします。


こんな人におすすめ

  • ニュースを追っているのに、気持ちがザワザワするだけで整理できない
  • 「排外主義」「ポピュリズム」の話が出るたびに、言語化できずに疲れる
  • 国際政治と日本の出来事を、一本の線で理解したい
  • 日米地位協定や沖縄の話を、基礎から押さえたい

わたしのメモ(聴く前に持っておくと良い問い)

  • 「誰が得をして、誰が怒りを引き受けさせられている?」
  • 「“秩序”って言葉が出たとき、誰が排除されている?」
  • 「不満の矛先が“弱い存在”に向いていないか?」

この問いを持って聴くと、解像度が一段上がると思います。


参考:ゲスト(猿田佐世さん)について

猿田佐世(さるた・さよ)さんプロフィール

新外交イニシアティブ(ND)代表。
弁護士(日本・ニューヨーク州)、立教大学講師、沖縄国際大学特別研究員。

早稲田大学法学部卒業後、タンザニア難民キャンプでのNGO活動を経て、2002年に日本で弁護士登録。国際人権問題を中心に活動する。
2008年にコロンビア大学ロースクールで法学修士号を取得、2009年には米国ニューヨーク州弁護士登録。
2012年にはアメリカン大学国際関係学部にて国際政治・国際紛争解決学の修士号を取得。

ワシントン滞在中から現在に至るまで、米議会への政策提言、日本の国会議員・自治体の訪米支援、米シンクタンクでのシンポジウム開催などを行う。
日米外交、基地問題、原発、TPPなどを主な研究テーマとし、とくに日米外交の意思決定プロセスや構造的問題に焦点を当てている。


※出典:Radio Dialogue YouTube 概要欄より

タンザニアでのNGO活動を原点に、国際人権問題や日米外交の現場に長く関わり、
現在も米議会への政策提言や、日本の国会議員・自治体の訪米支援などを行っています。

基地問題、日米安保、外交の意思決定過程など、
一見すると遠く感じるテーマを、私たちの生活と地続きの問題として語ってくれる存在です。

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