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女性は学歴を持っても同等の男性ほどに賃金が得られないんだな〜というのを
舞田先生のグラフを見て残酷な事実を再確認していた次第です。
学歴別の平均所得曲線。
非正規も含む全有業者のデータ。女性の大卒は男性の中卒じゃん。 pic.twitter.com/HlKcDs1zoi— 舞田敏彦 (@tmaita77) July 17, 2018
大学院卒の女性が高卒の男性と収入が同じくらいって、せっかく大学院までお金かけて勉強を頑張っても
日本の労働社会では報われないよ。という話ですかね。
お勉強ができて海外に興味がある女性の方は国外逃亡を検討するのが良さそうです。
モチベーション維持には白川寧々さんの国外逃亡塾がおすすめです。
あと思うのですが日本の女性たちには自分が目指したいと思える同性のロールモデルがあまりに少ない。
お母さん、有名人、偉人。
学生時代、私にはこの三択くらいしかなかったように思う。
平凡な専業主婦か、一芸があるスーパースターか、天才。
あまりに目指す見本が少なかったように思う。
なので、これからいろんな女性のロールモデルを探していきたい。
ほんとに多様であっていいと思うんです。
非正規でも毎日笑って幸せに生きているとか
シングル女性で友達とシェアハウスして楽しく過ごしているとか
海外ピューンと行って根をはって働いて生活をしているとか
社会的な成功はしててもしてなくてもいい。
「この生活もわりと幸せよー!」
と健やかに生きる女性の姿をたくさん知りたい。
その方々が今の日本社会の問題をどう考えているか
個人として、どうその問題に立ち向かって対処したのか。
これからを生きていく女性たちにはそんないろんなロールモデルが必要なんじゃないかと思うのです。
今回はYoutubeで見かけた天才女医の内田舞さん。
天才で努力家という自分には逆立ちしても同じことは難しいと思うのだけど
メンタリティの部分で共感・尊敬する部分が多くありました。
また、ご専門のうつ病についての研究やコロナ禍や戦争など混乱し不安定な社会のなかで
どう自分の心と体をコントロールしながら過ごしていけばいいのかなどを話されていて勉強になります。
日本とアメリカの違いとフェミニズムも交ぜて話すお姿にとても刺激を受けました。
男性だからやる、女性だからやる、じゃなくて「人間だからやる」が響きますね。
性別によって自分の行動が誘導・強制される雰囲気をぶち壊していきたいっすね!
この記事の目次
女性のロールモデルを探して飛ぼう!天才女医 内田舞さん
ツイッターでタイムラインに流れてきて見たのですが米ハーバード大学医学部助教授で同大付属マサチューセッツ総合病院(MGH)小児うつセンター長の内田舞さんがハーバード大学に亡命した理由が非常に面白かったです。
【成田悠輔も絶賛?】天才女医は...なぜハーバード大学へ「亡命」したのか?【日本に潜む!しずかちゃん大好き文明】|日経テレ東大 youtubefa-share-square-o
動画ではご専門のうつ、ネガティブなことについて話されています。
アメリカはソーシャルなことが評価されるパブリックな場で成功することが評価される
日本はパブリックスピーキングをしなくても済む、生きていける みんなの前・公の場でパフォーマンスをすることだけに価値が置かれるわけではない。
価値観が正解じゃない。
いろんな評価軸があるということを知りましょう。
アメリカの指標で評価される場所にいるのではなく
自分にとって何が大事なのか、を知ることが大事。
というアメリカと日本でのうつの傾向、ネガティブな部分のお話、勉強になりました。
内田舞さんが日本社会の女性の地位の低さにがっかりしハーバード大にいった理由
また、日本での女性の地位の低さの話についても語られています。
日本における女性の地位が低すぎてがっかりしたそうです。
内田さんは北海道大学の医学部にいたそうですが女性に女性らしさや性役割の押し付けが嫌だったと言います。
例えばドラえもんのしずかちゃんは
女性がグループのなかでリーダーシップをとることがない。
能力を持っている女性が、その能力を発揮しないで男性をたてる側に立つことが美徳とされている。
ドラマやアニメのようなフィクションで表現される価値観が社会にも浸透してしまう。
女性の医師としてさらされてきた差別についても語っています。
ハーバード大の医学部の男女を比率はほぼ半々。
画一的な女性像のおしつけ、選択肢のあまりに少ない日本
女性らしさを引き受けて、それが自分らしいと受け入れて生きるのはそれも素晴らしい人生だけど
選択肢を提示されてそのなかで主体的に選ぶことができる方がいい。
日本では画一的な女性像を当てられている
選択肢の数と幅が日本にいた時に圧倒的に少なく感じる
男性も自分ジェンダー像を押し付けられているのではないかとおっしゃっています。
ご自身の研究、学問の追求を男だから・女だからという性別によるのではなく
「人間としてやりたいからやる」が当たり前になってほしいとおっしゃいます。
そして学ぶこととパートナーをもつこと、子どもを持つことが特別なことではなく当たり前なことして行いたい
日本では将来の姿が見えないと思いアメリカのハーバード大に入る準備をされたそうです。
日本とアメリカの産休・育休制度の違い
日本とアメリカの育休制度についても話されています。
日本は育休制度があり、アメリカより充実しているそうです。
アメリカは育休・産休はなく職場のリソースによって取得できるところが異なる。
内田さんご自身は12週間取得することができ、出産直前はギリギリまで働いてその後12週間の育休でお休みに入ったそうです。
アメリカでは育児はカップルで行うものという認識があり、アメリカでは「付き添い」「立ち合い」という言葉は存在せず、
「赤ちゃんの世話は二人で行う」という考え方がベースにあると話しています。
アメリカでは男性も女性も育児をすることが根底にある。
しかし日本では出産も育児も女性がメインで行うものと背負う割合が男性よりも高いです。
出産は女性だけが行うものだけど育児は男性もできるものですよね。
やはり「出産・育児は女性がするものである」という社会全体の雰囲気にあるから
男性も子どもが熱を出して学校に迎えにいかなければならないとか、
家で看病してあげたりと思ったりしても
「男性は仕事をして稼ぐもの」「子どもの世話は女性がみるもの」という職場の雰囲気で帰りたくても帰れないつらさがあるのではないか。
男女両方がやるべき育児というものが女性にかなりの比率で押し付けられているために
そしてそれが女性のキャリアが3年近くストップしてしまう要因ではないだろうかとおっしゃっています。
まさにその通りだと思います。。
日本は「男性の育児参加」「男性も女性も仕事を休みやすくなること」が子どもが育てやすい社会になるための鍵だろうと思います。
女性のキャリアを後押しする価値観が浸透した社会
内田さんがアメリカの小児うつセンターのセンター長になる話を受けたときに
「(私はぜひやりたいけれど)子どもを妊娠しているため、できるでしょうか」と相談したところ
アメリカ白人の上司が
「育休に入るのならセンター長に早くなってから育休に入りましょう」
と話を進めてくれたそうです。
臨月が近づいて大変になる前にセンター長に就任して安心して産休・育休に入れるようにセッティングしてくれたと。
これ、日本ではなかなか出ない話ですよね。。。
女性が妊娠などで組織の試合から離脱してしまうのが分かっているのなら、
「そっか、それじゃ大事な時期に役職はこなせない・働けないなら残念だね。この話はなかったことに。」
と話が流れてしまうのが日本は多そうです。
女性がライフステージの変化で妊娠をして産休・育休で一時的に離脱するのは自然なことだという社会全体の受け入れる価値観がアメリカにはあるのでしょう。
育児中に必要な「社会とのつながり」
しかし産休12週間は短い。しかし長いほどいいとは限らないともおっしゃっています。
内田さんの12週間が明けてからの復帰のときのお話では
子どもの世話をしながら仕事への復帰体力的には大変だけど知的な会話、大人との交流が精神的にいい面があったそうです。
たしかにまだまだ小さい言葉もわからない子どもと向き合っていると、言葉が通じる大人との会話を欲する気持ちもわかりますね。
育児中に社会とのつながりを切って孤立させないことも大事なのだと思います。
妊娠による一時的な組織の離脱。実はカツカツな人員調整をする「労働の問題」なのでは?
12週間での復帰であれば仕事についても遅れをとる感じがしない
バケーションや産休・育休でスタッフが一時的に抜けてもチームのメンバーでカバーしあいながら業務を遂行することができていたそうです。
日本の医療チームだと誰かが休むことが人員的にカツカツで「誰も抜けられない状態」にあり難しい。
これはゆとりを持たせない人員調整の労働の問題である。
メンバーが突然病気になったり、休暇をとったりしても業務に支障がでない人員調整は労働体制の問題である。
みんなが健康的に働けるような改革が必要になると言っています。
その通りですね〜〜〜〜。
ギリギリで回る労働体制がよくないです。
「みんながフルスロットル」で出勤して誰も不測の事態で欠けることがないとか、十分なリフレッシュ休暇などで抜けて穴をあけることを想定しない&許さない環境にあることが問題ですよね。。
ALTRUISM(他愛)の精神
心と体のバランスをとるために
ALTRUISM
日本でいうと利他主義。自分の利益を優先させるのではなく他者の利益を優先させることをいいます。
他人を思いやり、自己の善行による功徳によって他者を救済するという意味を持つ仏教用語「利他」という言葉が当てられます。
自分が誰か・何かの役に立っているという自己効力感が結構大事なんだそうな。
「誰かのために」何かしてあげることを大事にする。
そして「自分のためだけに」好きなことをすることも大事。
私は利他が強すぎると自分のことはおざなりにして他者に自分の全てを注ぎ込むことで相手に依存する傾向があると思うので
利他もほどほどに、が信条です。
どちらも大切にして行動するようにバランスをとって行動していきたいですね。
笑顔がチャーミングで、頭脳明晰でカッコ良い内田舞さん。憧れちゃいますね…!
内田舞さん(fa-twittermai_uchida)