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最近、「女帝 小池百合子」を読みました。
非常に面白くて一気に読みました。
前半は小池百合子の生い立ちやカイロ大の詐称疑惑について記者の執念を見せた取材の成果。
後半は小池百合子の政界での立ち回り方、のしあがり方を書いていました。
まるで昼ドラみたいだな〜と思いながら読んでました。
マニキュアのエピソードやバッグのエピソード、築地女将さん会への対応にはどん引きしましたね。。
彼女がのし上がってきたのは時流に乗って巧みにその世界での権力者を嗅ぎ分けて強い者の側に立つこと、マスメディアを味方につけて自分に優位に事が運ぶように仕向けてきたんだなと。
彼女が虚飾で固めてきたのは、それをとりあげるマスメディアがいるから。
そう考えると、今小池百合子が都知事になり、中身のすかすかな対応しかできず都民や他の国民を危険にさらしていることはマスメディアの大罪でもあると思います。
90年代の政界の変遷について小池百合子を中心に見ることができたのでよかったです。
なぜ今政府と東京都が仲違いしてうまく協力し合えないのかも分かります。
でもそういう
「芦屋のお嬢さん」だが裕福な家庭とは言えない家で育ち、エジプトで貧乏な生活を強いられていた彼女。
それは父親の勝手な考えに振り回されたからなのかもしれない。
また、キャスターとしてテレビの世界でのし上がっていった経験。
政界で男性優位な社会で紅一点である自分をうまく利用しておいしいポジションを取っていった彼女。
私は常々感じていますが、男性社会で「女であること」を上手に活かして成功した人はその男性社会を否定できないと思うんですよね。
作中、田嶋陽子さんが彼女のことを「女の皮を被った男性」と言っています。
私は、そういう人は都合の良い時だけ自分が女性であることを強調するけど、同性には非常に厳しい人だと思います。
築地のおかみさんたちも彼女は女性だから自分たちの味方になってくれると思った、と言って散々な目に遭わされています。
彼女は野心家で、冷酷である。
女帝を読んでそれが分かり、スッキリした気持ちになりました。
私は彼女が東京都民のためになるようなことはしないと思います。
この構造が生まれたのは持ち上げるマスメディアと疑わない国民にも非がある
都民、そして他の国民もこの本を読んで気づくべきことは耳触りの良い言葉に惑わされてはいけないということ。
拡張器のようなマスメディアを味方につけてただテレビに出れば良いと思っているような政治家に騙されてはいけない。
その人がどのような政策、政治的哲学を持っている人なのかで判断しなければいけないということ。
だから2020年都知事選で彼女が当選したことは、東京都民と国民は愚かであったその結果なのです。
選挙をただの人気投票にしないために何が必要か?
それは教育です。
日本人には圧倒的に政治的な市民教育が足りていません。
その方が為政者は都合が良いのかもしれませんね。
少しずつ、公正・中立なメディアも出てきているので、自ら情報を取りに行く姿勢が大切だと思います。
マスメディアは味方ではありません。
視聴者はマスメディアのお客様ではないですからね。
あくまでもお金を出してくれるスポンサーあってのテレビです。
メディアに与えられた情報を真実と思って疑わずに受け入れていたら、そろそろ命が危ないんじゃないかな。
疑い、自分の頭で思考する習慣をつける重要さを感じます。
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