毎年観たくなる思い出のアニメってありますか。
私は青春時代はアニメ漬けで過ごしていたので思い出のアニメを掘り返して毎年観ています。
そんな作品のことをちょこちょこ語っていきます。

彼氏彼女の事情

大好きなアニメの彼氏彼女の事情。通称「カレカノ」です。

原作は津田雅美さん。アニメ制作はGINAXガイナックスです。
新世紀エヴァンゲリオンで有名な庵野秀明あんのひであき監督が担当しています。
アニメーションキャラクターデザインは平松禎史ひらまつただしさんです。

私はアニメ版カレカノをこんなに好きになることができたのは平松さんのキャラデザのおかげなんじゃないかと思っています。

原作の漫画は漫画の素晴らしさがあるけど、アニメーションでいかせるデフォルメ感とか雰囲気の出し方がとても魅力的なんですよね。

音楽は鷺巣詩郎さぎすしろうさん。カレカノのBGMもすごくいいですね。

彼氏彼女の事情あらすじ

彼氏彼女の事情 あらすじ
宮沢雪野は、優等生を演じずにはいられない超・見栄っぱり。その本性を、完璧な優等生・有馬総一郎に知られてしまう雪野。しかし、それをきっかけに、二人は互いに惹かれていく…。©津田雅美・白泉社/GAINAX・彼2団・テレビ東京・テレビ東京メディアネット

Amazon Prime Video

県立トップの公立進学校に入学した成績優秀・容姿端麗・人あたりの良い性格で周りから評判のある宮沢雪野は実は仮面優等生、有馬総一郎は宮沢と同じく非の打ちどころがない完璧な優等生だが実は親が蒸発して叔父夫婦のもとで育った悲しみを背負っていた。
そんな二人が惹かれ合い、そして魅力的な同級生たちとの関わり合いから成長していく学園恋愛人間群像劇みたいな感じですね。


私はカレカノはDVD BOXが家にあって、原作も全巻読みました。
アニメカレカノは原作の途中までで終わるのですが、演出も面白くて楽しいですね。

カレカノには個性豊かなキャラクターが出てくるので、自分と似た人や好きになるキャラクターも一様に違うのではと思います。
私はキャラクター的には伊沢真秀いさわまほさんが好きですね。

学生生活の序盤、真秀さんは雪野にコンプレックスや妬みを持っていて、いじめの首謀者としてクラスの女子全員を使って雪野を仲間外れにしたり
タフでしぶとい雪野とのバトルや友情が芽生えたりするのも、真秀さん自身の年上の彼との恋愛の話も好き。

津田さんがすごいと思うのは、主人公に意地悪をしたり敵となる人物の背景をしっかり描いてそのキャラがどうして悪意を持ってしまうのかを教えてくれるところ。
原作後半では、有馬くんを親戚の間でいじめていた叔母の人物像を描いて嫌いになれない、彼女も心の傷を抱えていた弱い人だった、と描いて「救い」にしているのが素晴らしいと思いました。

アニメ版カレカノで大好きな話「永遠の点綴」

アニメ版カレカノは素晴らしい原作・素晴らしい演出でどの回も面白いのですが

私は特に宮沢雪野のお父さんの話が好きです。

「永遠の点綴てんてい

洋之は両親を早くになくしていて、祖父と二人暮らしで生活していました。

「年寄りとの生活はどこか切ない」
「早く大人になって、ラクをさせたかった」

と語る洋之。

高校卒業後は頭がいいのに進学ではなく就職を選び、稼いでじいさんをラクにするぞと思っていた矢先に祖父が他界する。

何もしてあげられなかったと悔やむ洋之に年下の幼馴染の都香が子供が生まれて育ってくれるだけで、親はそれでいいと思っているはずよ。
ひろちゃんのおじいさんもたくさんの愛をひろちゃんからもらっていたはずだよ。

と愛について話す都香が「私じゃおじいさんの代わりになれないかな?」申し出て、都香の卒業を待って二人は結婚する。

その後雪野、月野、花野と3女に恵まれてすくすくのびのび育っていく子どもたちを見守る洋之がいいな〜と
「愛は拡がっていくものだから」って言葉にジーーーーンとくるんです。

そんな洋之と都香のような夫婦だからこそ、優等生だった雪野が有馬と交際をして成績が下がり、両親が学校に呼び出されて

「君たちは優秀でこれから日本を背負う人材だ。今は恋愛にうつつを抜かすべきじゃない。道を踏み外してしまう」

と学年主任の川島先生に言われて洋之が

「どうして先生は道を踏み外すと思うんですか?」
と返すんですね。

宮沢父が愛と自由さを与えて子どもを信じてあげているから出てくる言葉なんでしょうね。
常にそういう状態でいられるのは洋之が祖父や、都香や大切な人からもらった愛がつながっているんじゃないかと思いました。

ちちぃ〜〜〜〜〜〜〜〜!

娘ラヴ! って子煩悩になるのも可愛いですよね。。
中流でも愛がたっぷり素敵な家族だよ宮沢家…というか愛が溢れてるのが一番大事だよね。。

宮沢雪野が仮面優等生や「人からよく見られたい」という見栄の権化ではあるものの、心の根っこの部分は健やかで明るい陽キャであるのは
宮沢父と母あってこそなんだろうなと思いますね。

原作でも母都香のストーリーは多くなく、しっかりフォーカスされているのは洋之のこの永遠の点綴くらいなので
洋之の生い立ちや心の芯がしっかりしているからこそ、宮沢家の三人娘は本当に伸び伸びと成長して
心の根っこが優しく、みんな個性豊かになったのだな〜と思っています。

カレカノの制作話が分かるDVDセットがおすすめです…!

DVDボックスの各巻のブックレットも読み応えあるのでおすすめです。
制作にまつわるTipsがたくさん載っていて、アニメカレカノワールドが膨らむこと間違いなしです。

当時、カレカノの出演者はアフレコ慣れをしていなかったので
役者の演技に絵を合わせるセミ・プレスコという手法で制作されたそうです。そのため、録音後に一手間絵を加えて絵と声を合わせていたそうです。
ディズニーは先に役者に演技をさせてから絵を作るのでプレスコ、カレカノのような手法はセミ・プレスコというそうです。

dアニメストアで「彼氏彼女の事情」を観る

created by Rinker
¥9,861 (2022/06/27 11:00:39時点 楽天市場調べ-詳細)

北栄高校のモデルとなった川崎市武蔵小杉周辺

ちなみにカレカノのモデルは川崎市の武蔵小杉周辺なんです。
エンディングの動画は毎回違っていて、実写で電車の窓から見える風景を撮っているんですがまさにJR南武線でしたね〜…
川崎市に住んでいたので、「カレカノの町だ…!」と思ってわくわくしました。

高1の夏休みに雪野が椿たちと遊びに行ったのは川崎のラ・チッタデッラ、地下街のアゼリアを歩いているような描写もあったように思います。
川崎駅構内の案内標識とかも「ああ〜川崎じゃないか〜!」と思いますね。
今はさいか屋はなくなってしまいましたけどこの風景わかる〜!となれますね。

細かい心理描写。有馬くんの心の傷の克服の足跡

原作カレカノは心理描写が素晴らしく、言葉のひとつひとつが詩的で、文学的だなと感じていました。
カレカノについてウィキペディアを見ていたらこんなことが。

評価
宗教学者の大田俊寛は、精神科医ジュディス・ハーマンの『心的外傷と回復』の記述に照らしても、本作品は、「幼児虐待を受けた主体が成長の過程でどのような人格を身に付け、どのような契機で回復しうるかということを見事に描き出している」と評し、ほとんど想像力だけでこれほど深く心理的現実に迫った作者の想像力を称賛している[2]。

彼氏彼女の事情 ウィキペディア

カレカノ後半の有馬編はとくに有馬の幼い頃の虐待の記憶と家族との関係についての描写が多く、苦しい思いもするけれど克服し救われるのですが
学問的に見ても、この有馬が心が救われるまでの通る道や経験がとてもリアルであること、これを想像の力で描写したことを称賛しています。
津田雅美さん、本当にすごい方です…

雪野役、榎本温子さんのカレカノインタビュー

アニメ「彼氏彼女の事情 Blu-ray BOX」特集 宮沢雪野役・榎本温子インタビュー

宮沢雪野役の榎本温子さんのカレカノについてのインタビューです。

カレカノのオーディション時は真秀役で受けるように言われていたけど自分のパーソナリティに近いのは雪野だと思ったから思い切って雪野役も受けたそうです。すごいですね。
鈴木千尋さんとの信頼関係などもお話を聞いてるとアニメカレカノの制作現場の空気も感じられて面白いですね。

あと原作は全21巻で、アニメカレカノはカレカノの分水嶺ぶすいれいである文化祭の劇が始まる前で終わります。

文化祭以降の原作は有馬が自分の出自と向き合う話になるので、榎本さんも雪野の視点で読んでしまうから有馬にとって過酷な話が多くて完結するまで読むことができなかったとというのも、わかるなぁと思いました。

アニメカレカノは前半を素敵なキラキラな学生生活、10代多感時代の葛藤、和解、成長、前進などについて描きつつ
分水嶺後の有馬くんの心の闇を予感させて終わらせるのがとても上手でした。

アニメ版の終盤はアニメーションではなく津田さんの漫画のカットを使って表現することで「アニメカレカノは終わるけど原作は続くよ!」と視聴者を原作に導く役割を果たしていたんだと思います。

ぜひ同じキャストでアニメカレカノの後半もやって有馬くんをしっかり幸せにしてほしいですね…!

「カレカノ」庵野秀明編集映像を街頭ビジョンで解禁、雪野役・榎本温子「私の青春」

Blu-ray BOXも発売しているそうです。今だから語られるあの頃のカレカノについてのブックレットも気になる…!

彼氏彼女の事情 Blu-rayBOX【期間限定版】

どのキャラクター視点の話でも、津田雅美さんの描写いつも本当に素晴らしいんですよね。
いつまでもカレカノは人生にとって大きな影響を与えた作品です。

音楽は鷺巣詩郎さん。エヴァと同じ楽曲が使われているので不思議な感覚。


音楽は鷺巣詩郎さぎすしろうさんが担当されています。
新世紀エヴァンゲリオンの音楽も担当されている鷺巣さん。

カレカノはエヴァのBGMと同じ曲を使っているので、
エヴァを観ているとカレカノを思い出し
カレカノを観ているとエヴァを思い出してしまう。。。のはきっと私だけではないはず。


「一期一会」、「暗中模索」もいいですね。。
カレカノは四字熟語がテーマのものが多いのも学生だった当時勉強になりました。

鷺巣さんの音楽はヴァイオリンなどのストリングスの楽器を用いた曲が印象的です。
私が母のCDでよく聴いていたMISIAの曲で「Nocturne」という曲があるのですがこれも鷺巣さん作曲と知って驚きました。

「THE GLORY DAY」も鷺巣さんの作曲。鷺巣さんはMISIAの曲を多く手掛けていたのですね。
好きなものってどこかしらでリンクしているのだなと思いました。

2019年、庵野監督「彼氏彼女の事情」を再編集したPR動画を公開されました…!

アニメカレカノのBlu-rayをみんなで買えば後半も制作決定するかな〜…
Blu-ray買ってみようかな。。

彼氏彼女の事情 Blu-rayBOX【期間限定版】

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事