理不尽に耐えられない私は、社会不適合者なんだろうか。
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― キャリア迷子が「ハイブリッド労働」という生存戦略にたどり着くまで ―

「社会に出たら理不尽は当たり前だよ。」

きっと多くの人が、一度は言われたことがあると思う。
私もそうだった。

上下関係、師弟制度、評価する側とされる側。
お金を払う立場だから偉いという空気。
疑問を持っても「そういうものだから」と片付けられる現場。

最初は、これが大人になるということなのだと思っていた。
でも心のどこかが、ずっと納得していなかった。

理不尽に耐えられない私は、社会不適合者なんだろうか、と。


この記事の目次

「続かない人」だと思っていた頃

私はこれまで、いくつかの場所を離れてきた。

技術を学ぶ環境。
働く場所。
人間関係。

そのたびに、「また辞めたの?」と思われるのが怖かった。
モニターとして来てくれた人たちの顔も浮かんだし、
応援してくれた人に申し訳ない気持ちもあった。

本当は続けたかった。
本当は、もっと技術を学びたかった。

でも、信頼関係が揺らいだ瞬間、どうしても立ち止まってしまう自分がいた。

誠実さを欠く言動。
立場を利用した圧力。
尊敬できない相手からの評価。

これは私ひとりの問題じゃなく、
働く現場の構造そのものの話なんじゃないか、と考えるようになった。


師弟制度は、いつから「絶対」になったのだろう

技術職の世界には、師匠と弟子という文化が残っている。

本来は、経験や技術を受け継ぐための仕組みだったはずだ。
尊敬できる人から学び、技術を磨く。
それ自体はとても尊いものだと思う。

でも現場では、ときどき違うものを見てしまう。

上下関係が強すぎて疑問が言えない空気。
評価する側の気分で左右される未来。
教える側の機嫌が、そのまま現場の温度になる構造。

私は、そういう場所にいると息が詰まった。

評価そのものが嫌いなわけじゃない。
ただ、信用できない人間に自分の価値を決められたくなかった。

それは反抗でも、わがままでもなく、
自分の尊厳を守るための感覚だったのだと思う。


お金と立場が、人を変えてしまう瞬間

働く中で、どうしても苦手だと感じてきたものがある。

お金を払っている側だから偉いという態度。
経営者という立場に守られて、周囲が過剰に気を遣う空気。

師弟制度を理由にしたいじめ。
上下関係があることをいいことにした支配。

それは一見、小さな出来事の積み重ねかもしれない。
でも私にとっては、働く意味そのものを揺らすものだった。

信頼ではなく立場で人が動く現場。
誠実さより上下が優先される関係性。

そういう場所にいると、
技術を磨く時間が、ただの消耗に変わっていった。


私は「人の下で働けない人」なのか?

そんな経験が重なるたびに、自分を疑った。

理不尽に耐えられない私は弱いのかな。
組織に向いていないのかな、と。

でも、別の場所で働きながら気づいたことがある。

小さな会社で業務改善に関わる仕事は、正直すごく楽しい。
仕組みを整えたり、現場を良くしたり、役に立っている実感がある。

つまり私は、組織そのものが嫌いなわけじゃなかった。

理不尽な関係性の中に長くいられなかっただけだった。


距離を取ることは、逃げではなかった

あるとき、環境から離れる決断をした。

技術を学ぶ機会は減るかもしれない。
途中で辞めた人と思われるかもしれない。

それでも、少しだけホッとしている自分がいた。

もう機嫌を伺わなくていい。
もう誰かの匙加減で評価されなくていい。

その感覚は、逃げた安心感というより、
やっと自分の舵を取り戻した感覚だった。

私は技術を捨てたわけじゃない。
学び方を選び直しただけだ。

ひとりの師匠に依存するのではなく、
外部の学びを取り入れて、自分のスタイルを育てていく。


キャリア迷子の私が見つけた「ハイブリッド労働」

今の私の働き方は、とてもシンプルだ。

安定企業で働きながら、週末は鍼灸師として活動する。

昔の私は、こんな形を中途半端だと思っていた。
でも今は違う。

組織の中では改善屋として動き、
施術では表現者として自分の感覚を守る。

ひとつの場所に人生を預けない。
評価の主導権を完全に手放さない。

それは逃げではなく、現代的な生存戦略なのかもしれない。


理不尽に耐えない働き方は、わがままなのか

社会はまだ、「耐えること」を美徳にしがちだ。

でも私は思う。

理不尽に耐えることと、理不尽を肯定することは違う。

距離を取ることは、弱さじゃない。
自分の尊厳を守るための選択だ。

キャリアは一本の線じゃなくていい。
私は今日も、自分の生存戦略を更新している。

安定企業で働いて、週末は鍼灸師。
それでもいいじゃないか、と。

個人の生存戦略を、社会構造から考える場所として綴っていきたい。

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