
最近、仕事が忙しい。
新しい職場で覚えることも多く、帰ってきたらあっという間に一日が終わる。
それでも、今のところ元気にやっている。
職場の仕組みが比較的整っていて、安心して仕事に向き合えるのがありがたい。
働きながら、改めて「手に職があるっていいな」と思う。
特に女性が長く働いていくことを考えると、自分の知識や技術を持っていることは、一つの支えになる気がする。
もちろん資格を取ればどこでも安心、という単純な話ではない。
待遇も働きやすさも職場によって違う。
でも、職場が変わっても自分の中に残るものがあるのは、心強い。
私は、ひとつの場所にずっと留まるタイプではない。
いろいろな仕事をして、職場も変えてきた。履歴書を見て「落ち着きがない」と思われるかもしれない、と気にした時期もある。
専門学校に通っていた頃、先生が職場を変えることについて
「得たいスキルや学びたいことを学んだら、渡り鳥のように移動してもいいのでは」と話してくれた。
その言葉を、ときどき思い出す。
実際に働いてみると、場所ごとに覚えることが違う。
同じ職業でも、求められる技術や仕事の進め方、人との関わり方は少しずつ違う。
うまくいかなかった経験も含めて、次の場所で「あのときの経験がここにつながるのか」と気づくことがある。
ありがたいことに、これまで身につけた知識や技術を、経験として見て採用してもらえた。
職場を移ってきた時間が、ただの「転職回数」ではなく、仕事の積み重ねとして伝わったのだと思う。それが今、とてもうれしい。
もちろん、移動し続ける働き方には疲れる面もある。
新しい環境に慣れるまでの緊張も、収入が安定しない不安も知っている。だからこそ、今の職場で落ち着いて働けていることを、まずは大事にしたい。
ひとつの場所で深く積み上げる人もいれば、いくつかの場所で学んだことを持ち寄る人もいる。
私はたぶん後者なのだろう。渡り鳥のように働いてきた自分の経歴を、少しずつ肯定できるようになった。
今はまだ、新しい職場で日々の仕事を覚えている途中。
ここで得たものも、いつか自分の中に残る経験になる。そう思うと、忙しい毎日にも少し違う手触りがある。
現代を生きる女性は手に職が心強い、というのは確かである。
私が若い時に母から言われたのもこの「女は手に職よ」である。
大学生の時はその言葉の意味がよく分からないでいたが、非正規ワープアをたくさん経験してその意味を実感した。
でも本当はこれが社会の構造の問題で、専門職ではなく事務職のような一般職でも普通に働けば普通に暮らせる社会の方が本来あるべき形なのだろうと思う。
現代の労働社会は普通に仕事をしていても最低賃金クラスに給与が抑えられているのが非常に良くない。
私はこの現代で生き延びるために専門職を選んだが、この社会構造が少しでも良くなるように声を上げていきたい。
雇い止めにされたり、 派遣でボロ雑巾のようにこき使われたり、飲食店のバイトで役職付きから「お前はデブだけど抱けるぞ」とデリカシーのないセクハラ発言をされたりした20代の時を思うとずいぶん遠くまで歩いて来たように思う。
自分は社会不適合者なのだろうか、出来損ないなのだろうかとたくさん泣いたけど、不貞腐れずにできることを増やしてきたおかげで今生きるのが比較的容易になってきた。
自分の尊厳をすり減らすことも少なくなってきた。
諦めないでくれた過去の私に「よく頑張ったね」と伝えたい。
最近は20代前半の女の子と働くことが増えてきて
彼女たちが生きやすい組織や世の中になってほしいので自分にできることはないかと思いながら過ごしている。
私が過去につまずいたことなどを話したり、生きてきた年数がちょっと長いので得てきた知恵を授けたり。
私なりのシスターフッドを実践しているのかもしれないね。
Instagramで見かけて素敵!と思った曲。
富田ラボの「ocean」のボーカルに近いような歌声。ストリングスがかっこいいね。













