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最近、ちまたで「副業」「フリーランス」の言葉をよく聞くようになったのではないでしょうか。
かくいう私も一時はその自由な感じからフリーランスになって稼ぎたいなんて思っていた時期があるのです。

この記事の目次

手軽に始められる副業の代表格、ウーバーイーツ

たとえば今ではUber Eatsウーバー イーツもその手軽さから副業の代表格になりました。
フリーのフードデリバリーです。

私も自由でいいなと思ってオーストラリアにワーキングホリデーで滞在中に自転車で配達しようと思っていました。
結構周りの友人たちもウーバーイーツの配達員やってお金稼いでましたね。

現地のTVでウーバーイーツについてやってて
防犯カメラにウーバーイーツの配達員が届ける食事をつまみ食いしているところが映っていてちょっと問題になっていました。お客さんのポテト食べちゃってるの(笑)

ウーバーイーツで働くの怖いなと思った事件

私は配達員として働くことはなかったのですが
日本に帰国してたら日本でもウーバーイーツが普及しはじめていました。

そんなとき「あ、Uber Eatsで働くの怖いな」と思った事件があります。

お昼の稼ぎどきの時間帯に近所のオフィス街を自転車で走っていたら
道で事故があったみたいで警察と車とバイクが停まっていて
ウーバーイーツの配達員のお兄さんが顔面血だらけになっていたのです。

「ウーバーイーツの配達員の保険ってどうなってるんだろ…?脳に障害とか残ったらどうするんだろ。ちゃんと保障されるの…?」と心配になったのでした。

ウーバーイーツ配達員が入っておくべき自転車保険。ウーバーイーツ提供の保険制度との違いは?

こちらの記事ではウーバーイーツが用意している保険では足りないことを指摘しています。

ウーバーイーツが用意しているこの保険制度は、「配達中」のみが対象であり、配達をしていない間(配達リクエストを待っている間や、配達前や後の移動中など)は対象とならないのです。

ウーバーイーツの配達員さんがウーバーを本業にしているのか副業にしているのかいろんなケースがあると思います。
もし仮に本業があって副業としてウーバーイーツをやる場合
事故などで怪我をして保険も下りなくて本業にも支障が出たら大変ですよね。。

ウーバーイーツの報酬が引き下げ?ユニオンが闘っています。

また、ウーバーイーツの報酬が新料金体系の導入により3割引き下げというニュースもあります。
ウーバー「報酬引き下げ」で大混乱、激安事例も ユニオン「元に戻せ」

フードデリバリーのウーバーイーツが3月から福岡、京都で試験的に導入した新料金体系によって、大幅な報酬引き下げが発生しているとして、配達員らでつくるウーバーイーツユニオンは3月5日、減額分の補填や導入の中止を求める声明を発表した。

こんな簡単に報酬を引き下げられて配達員の個人事業主たちも収入に影響してしまいますし
ユニオンを結成して抗議しています。

こうして個人事業主としてUber Eatsというプラットフォームを利用する以上
報酬の上げ下げも運営するUber次第。Uberに首根っこつかまれている状態なんだなと思います。

労働者って基本的に弱い立場だと思うのですが
フリーランスはさらに食える個人事業主と食えない個人事業主の二極化してしまうように思いますね。

働きやすさを打ち出す「みなし労働時間制」「副業・兼業」「ジョブ型雇用」労働者をさらにこき使いたい意図がある

この全労連雇用労働法制局長である伊藤さんの記事がとても重要な情報なので見てほしい。
【解説】経団連や政府が「副業」や「フリーランス」などの「新しい働き方」をめちゃくちゃおススメしてくるのはなぜか?それにはちゃんと理由があります。全労連雇用労働法制局長 伊藤 圭一

経済界がテレワークに求めているのは、労働時間規制を骨抜きにすることである。例えば、「みなし労働時間制」の採用。みなし労働時間制とは、あらかじめ一定時間を働いたものとみなし、実労働時間による管理をせず、未払い残業を多発させる制度である。

「新しい働き方」にこめられた経済界の狙いをみてきた。それは多様な回路を通じて、労働者を労働者保護法制から切り離し、フリーランス化させていくことである。あらためて、「働きがい」「働きやすさ」を実現するといわれるテレワーク、副業・兼業、ジョブ型雇用などの施策や人事管理制度が、実際には、真逆の効果を生むものであることを共有しておきたい。

聞こえが良い「副業」「フリーランス」に労働者が変わっていけば
使用者側も負担するコストが減って、いらなければ切り捨てることが容易にできて都合が良いよね。という感じですね。


昨今の企業が労働者に対しておこなう「やりがい搾取」も凄まじいですよね。
アルバイトにすら経営者側の視点を!とか言って過剰な労働を求めるんですよ。

個人事業主、ジョブ型雇用が進むと
既存の社員も追い詰められる部分があると思うんですよね。
常に競争のレースに立たされて無理をしないといけない状態。
利潤はすべて経営者や株主に還元され労働者には何ももたらさないというのに。

以前は私自身もすごくフリーランスという響きにぐっと来ていました。
しかし最近思うのは副業などが必要になるほどに私たちの賃金は安く据え置かれているのではないか?ということ。
だって物価、消費税、社会保険料だってどんどん上がるのに、賃金は全然上がらないってそりゃ生活苦しくなるに決まってますよ。
最低限の生活が保障されない仕事があまりに増えてしまったこと。
経団連・政府・企業が労働者を大事にしない、こき使うことで利益を出していることを良しとしているんですね。

この社会の形が狂っているから、生活に困窮して昼職+夜職でお水やる人とか副業しないと生活できない人が出てくるんですよね。

経団連・政府・企業がその方向性を変えない限りはこのよくない構造はずっと続いていくんだろうなと思います。

今後注目されるべきは労働組合

今後社会で注目されるべきは労働組合だと思っています。
労働者一人一人は微力かもしれないけど、相談したり力を合わせて闘えば企業に対応を促すことができる。
一人でも加入できる労働組合がありますし私はTwitterで労働組合の団体をフォローして活動をチェックしています。

全労連 ZENROREN
全労連(全国労働組合総連合)は、日本の労働組合の全国的・全産業的な中央組織です。

プレカリアートユニオン(労働組合)
誰でも一人から加入できる労働組合です。

NPO法人POSSE
若者の「働くこと」に関する 様々な問題に取り組むNPO法人

他業界・業種の方たちが待遇改善を求めて頑張って闘っていることって、自分も無関係ではないと思っています。
他業界で改善されたことが社会のスタンダードになって自分の労働環境や待遇がよくなる可能性があるからです。

当面はきちんと企業で安定した給与を得つつ、自分の才能や特技を生かしたことをお金にしていく2つの道があった方が心の余裕にも繋がるのではないかと考えています。
一つの仕事に依存していると「ここでしか働けないからキツい仕事を振っても大丈夫」と足下見られて労働搾取の被害にあうことも少なくありません。

雇われ6割 自営4割くらいでも良いのでは。いや、7:3の方が安全かな…

経団連や政府や大きくしかも耳ざわりの良いように言ってくるときはその本当の意図を探りましょうね。という話。

読みたい本

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