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世の中には色んな給付金の制度があります。
今回は教育訓練給付金について。
「お金をもらいながら学校にいって再就職やキャリアアップにつなげられるよ!」という制度です。
雇用保険に2、3年以上加入している人が申請できる給付金制度で、厚生労働省が定めた指定の講座の教育訓練を受講する際に申請すれば授業料の一部を給付を受けながら学ぶことができます。
就職したけどまた学校に通って専門的なことを学びたいと考えている人にとって非常に嬉しい公的な制度です。
日本の雇用保険制度を活用しよう
日本の社会保障のなかに雇用保険制度というものがあります。
失業した際に一定期間失業給付としてお金を支給してくれたり、給付金をもらいながら新しいことを学ぶことができます。
雇用保険週20時間以上どこかで働くようになると加入が義務付けられていいます。
雇用形態は正社員、契約、派遣、アルバイトに限らず全員加入することになっています。
毎月お給料から天引きされていて、そのお金で運営されている国の制度です。
この雇用保険制度の教育訓練給付についての教育訓練給付金制度を活用を試みます。
教育訓練給付制度を分かりやすく紹介するサイト
このサイトが一番分かりやすく説明されてますね。
私は自分のブログを読んでくれている人には
「気後れせず、国の制度をあますことなく使って強く生きていこうね!」と伝えたい。
この記事の目次
社会人のスキルアップ&再就職を目指すなら「教育訓練給付制度」を利用しよう
学校を卒業して企業などで働き始めてから
ああ、もっとこんなことを学んで違う業界に就職したいな
と思うことはないでしょうか。
日々社会で生活していて、やりたいことが出てきたり、今までやってきたことと違うことがやりたくなるのは自然なことだと思います。
でも学校に通うのにもお金がかかって経済的に厳しい。
という場合に知っていて欲しい「教育訓練給付制度」があります。
これは、条件を満たせば授業料の一部を国からもらいながら学校に通うことができるメリットの多い制度です。
一般教育訓練と専門実践教育訓練の2種類に分かれています。
専門実践教育訓練は2〜3年ほどの雇用保険に加入した社会人が利用できる制度で、教育訓練経費の50%(上限40万円)が支給されます。
社会に出て働いて「新しいことや専門的なことを学んでキャリアアップにつなげたい!」と考える方に向けた制度です。
▼一般教育訓練と専門実践教育訓練に指定されている講座の一覧
教育訓練給付の講座指定について 厚生労働省
専門実践教育訓練および特定一般教育訓練指定講座 検索
一般教育訓練 | 専門実践教育訓練 | |
対象講座 | 厚生労働大臣指定の講座 3ヶ月〜1年以内のコースが多め 特定一般教育訓練指定講座一覧 |
厚生労働大臣指定の講座 3ヶ月〜3年以内のコースが多め 専門実践教育訓練指定講座一覧 |
条件 | 雇用保険の加入期間が3年以上(初めての利用なら2年) 離職してから受講の場合には退職してから受講開始まで1年以内 |
雇用保険の加入期間が3年以上(初めての利用なら2年) 離職してから受講の場合には退職してから受講開始まで1年以内 |
支給額 | 受講費用の20%相当額(上限10万円) | 受講費用の50%相当額(上限40万円) 資格取得後に就職につながった場合にはさらに20%追加支給 |
雇用保険の加入期間に関係なく受講もできる求職者支援訓練もおすすめ
教育訓練(一般教育訓練・専門実践教育訓練)は求職者支援訓練とは別の制度です。
求職者支援訓練のような3ヶ月〜6ヶ月の短期講座とは違い、看護師や介護士など1年〜3年制の専門学校のような高度な専門知識と技術を学ぶ講座になります。
求職者支援訓練は授業料が無料の講座に通うことができます。テキスト代は実費です。
3~6ヶ月ほどの短期のコースを受講したい場合には求職者支援訓練もおすすめですね。
求職者支援訓練の場合には雇用保険の加入期間がなくても受講可能です。
条件を満たせば職業訓練受講手当10万円+交通費が支給されます。
大人になってからの勉強は楽しいですし、学んだ技術や知識はその後の就職にも非常に役立ちました。
専門実践教育訓練なら、最大168万円もの給付が得られる。
例えば3年制の専門学校に通おうとしている場合(学費総額:350万円)
専門実践教育訓練 給付金制度の利用なし
1年次:150万円
2年次:100万円
3年次:100万円
合計:350万円
専門実践教育訓練 給付金制度の利用あり
1年次:150万円ー40万円=110万円
2年次:100万円ー40万円=60万円
3年次:100万円ー40万円=60万円
合計:230万円
※さらに卒業後、1年以内に雇用保険に加入した就職を果たせば+48万円が支給されます。
120万円+1年以内に就職できたら48万円=最大で168万円もらえる可能性があるということですね。
学費が安く抑えられるだけでも嬉しいですが就職した際の48万円も、就職祝い金みたいで嬉しいですよね。
教育訓練(一般・専門実践)を受ける流れ
- 学びたい分野の講座・スクールが教育訓練(一般・専門)に該当するかを調べます
- 教育訓練給付金を受給する資格があるか最寄りのハローワーク(職業安定所)で雇用保険の加入歴を照会
- 条件を満たしていればハローワークのキャリアコンサルを受けてキャリアシートを作成
- 学校の入学手続き→入学確定→入学前に教育訓練給付金を受ける手続きを行う
こちらの記事にキャリアコンサルを受けたときのことを書いています。
私は海外に一年間以上滞在していたことで雇用保険加入期間がゼロになっていました。
また2年以上加入する必要がありすぐには受給できないのが残念ですが
教育訓練制度を受けようと考えている方の役に立てればうれしいです^^
自分が学びたいことが専門実践教育訓練に該当する講座か調べよう
専門実践教育訓練に指定されている講座をざっくりとまとめてみました。
専門実践教育訓練の指定講座の種類(抜粋)
トリマー、葬祭ディレクター、ブライダル・観光・サービス、情報システム、経理ビジネス、建築、アスレティックトレーナー、自動車整備工学、法学研究科、etc...
自分が通えるエリアで、学びたい講座があるかを調べてみましょう。
厚労省のウェブサイトで専門実践教育訓練制度を実施している講座を検索することができます。
自分の家から通えるところで、該当の講座があるか検索してみましょう。
専門実践教育訓練 講座検索 |厚生労働省
ずいぶん古いシステム使っているのかすぐエラーになるんですが…まぁそこは我慢して…。
教育訓練給付金の受給対象者かハローワークで確認しよう
教育訓練給付金(一般・専門)は雇用保険に通算1年〜3年以上加入していることが条件になります。
身分証明書(運転免許証orマイナンバーカード)を持ってハローワークに行って雇用保険の加入実績の確認が必要になります。
該当していれば、決められた手続きをして進めていきます。
自分が受けたい講座の1ヶ月前までに受給手続きを済ませる必要があるので前もって計画的に進めていく必要があります。
ハローワークって知らないところだから怖く感じるかもしれませんが私も失業保険の受給や求職者支援訓練を受けるときに、毎回同じ職員さんが自分の担当になってくれて
「調子はどうですか?」「どんなことを学んでますか?」「就職も問題なさそうですね」と親切にしてもらいました。
その方のおかげでハロワはそんなに怖いところじゃないと思えましたね。
担当してくれる職員さんとの相性にもよりますが。。
45才未満の人に朗報!教育訓練支援給付金でダブルで給付金をもらって勉強に専念できる
専門実践の講座はだいたい専門学校で勉強もかなりハードです。
生活費のために学校に通いながら働くとなると、膨大な学校の勉強についていけなくなる可能性もあります。
そこで、45才未満の離職者が初めて専門実践教育訓練制度を受講する場合、訓練中に雇用保険の基本手当て額の80%が支給される教育訓練支援給付金をもらうことができるのでぜひ利用しましょう。
雇用保険の基本手当ての日額の算出方法
離職した日の直前の6ヶ月間に支払われた賃金の総額(賞与を除く)を180で割って算出した額です。
雇用保険の給付額(失業給付金)の計算
ここで出た基本手当ての80%が教育訓練支援給付金として給付されるということですね。
教育訓練給付金+教育訓練支援給付金でダブルでもらいながら学校に通って再就職・キャリアアップを目指したいですね。
「新しいことを学んで再就職につなげたい」と考えている方にとって、国から給付金をもらいながら学べるのは良いチャンスです。
経済的に難しいと考えていたことも多少の援助があれば、望みも出てきますよね。
全額自費で学校に通うのは大変だけど、雇用保険制度を活用して自分が学びたい学校や講座がある場合には教育訓練給付金か求職者支援訓練を活用して自己負担を減らすことができる!と知っているだけでも選択肢が増えて良いのではないかと思います。
お役に立てば嬉しいです。
せっかく用意されている国の制度知らない人も多いんじゃないかな。
使わないともったいないですよね。うまく利用したいものです。