みんなが幸せに働いて生きる社会ってなんだろう。協働、ワーカーズコープ。

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ナニワ金融道などを描かれた漫画家青木雄二さんの『ゼニの人間学』を読んで人間ってどこまでいってもゼニと縁が切れないんだなーと思ったなたりーです。
Amazon Kindle Unlimitedでも読めるのでぜひ。

ゼニの人間学を読んでいて、資本主義という仕組みに人間が取り込まれて苦しむ図式はこれまでもこれからもずーっと変わらないのかな。
資本主義に苦しめられている人が、
どうやって資本主義に人生のすべてを絡め取られないようにしたらいいんだろう。なんて考えています。

資本主義ってなるとだいたい人は資本家と労働者に分けられるわけで。
資本家というのは本当に一握りの人たちなのでほとんどの人がいろいろ差はあれど労働者である。

めちゃめちゃ資産があって生活に困らない人以外はみんなだいたい「労働」からは逃れられない。
労働をして賃金を得る。報酬を得る。

労働、仕事というのはたいがいが苦痛を感じるものである。
その苦痛の対価として金が手に入る。。

これからまたずっと労働者としての生活が続くのなら、
この逃れられない「労働」をいかに苦痛が感じないで済むものにするか、が重要になってくるのではないだろうか。

労働についての私の小手先な戦略
私の個人的な努力というか、労働に関する小手先な戦略ですが
なるべく自分がやっていて苦痛を感じないことを仕事として選び・選べるよう技術を磨いていました。

EC(オンラインショップ)の仕事は昔やっていたこともあり、職業訓練でWEBデザインを学んだのでAdobe系のソフトも一通り使えるようになりました。
趣味でブログやその他ライティング、SEOなども独学でかいつまみながら勉強を続けていました。

リゾートバイトでホテルで接客をしていたけど、コロナ危機で失業した際にこれまでやってきたこと・続けてきたことに助けられました。

その後も変な職場や、嫌なことをやらせる職場、労働者を奴隷か何かと勘違いしているような企業にも遭遇したので

そういう自分が不利な状況に置かれた場合に職場を変えるだけのスキルや武器を持っていたのがよかったと思います。
「仕事を選べる自分になるためにはどうしたらいいか」を考えていたと思います。

そんな私の小手先戦術はさておき、、

どんな会社で働くかも大事だな、なんて感じている日々です。

世の中営利企業がほとんどで、儲け第一主義になるから利益を最大化しようとすると働く労働者や人件費をコストと考え低く抑えようと
賃金を安く設定しつつ、高パフォーマンスで働けと求めるレベルが高くなるわけですね。

労働者を奴隷や代替可能なネジのように使い捨てにする発想、というのは資本主義で利益の最大化を求めるようになると自然にたどり着いてしまうところなのかな、とも思うのです。

協働で働く、という選択肢

斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』を読んで「ワーカーズコープ」に興味を持つようになりました。

普通の企業だと、経営者と労働者に分けられますが
協働組合はみんなが出資をして、労働をして、意思決定を行う対等な関係。

みんなで決めて、みんな働く。みたいな。
話し合いや積極的な参加が求められるけれど、公平で民主主義的でいい仕組みなのではないかと思います。

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ワーカーズコープとは
ワーカーズコープは、働く人びとや市民がみんなで出資し、経営にみんなで参加し民主的に事業を運営し、責任を分かち合って、人と地域に役立つ仕事を自分たちでつくる協同組合です。

働く人たち、サービスを利用する利用者や家族、地域に住む人たちと“協同”しながら、みんなで事業を運営します。そして、意見を出し合い、話し合いをしながら、新しい仕事や地域活動に挑戦します。みんなで協同し、「ともに生き、ともに働く」社会をつくる『協同労働』を地域のみなさんに伝え、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指しています。

ワーカーズコープとは

人新世の資本論ではスペインのバスク地方にある「モンドラゴン」という協働で働く会社をとりあげていた。

ABOUT USーMONDRAGON

モンドラゴンの原則
1.オープンメンバーシップ
MONDRAGONは、私たちの原則を受け入れるすべての人に開かれています。

2.民主的組織
協同組合の統治機関の選挙と最も重要な問題の決定のための1人1票制をとっています。

3.労働
利益の主権は、この利益を達成するために各メンバーによって貢献された仕事に基づいて割り当てられます。

4.資本
手段的かつ従属的な性質資本要因は必要な資源ですが、それは投票権を付与せず、利益への出資は制限され、労働に従属します。

5.管理への参加
ビジネスの管理における人々の責任ある関与。

6.賃金の連帯
協同組合の真の可能性に従い、内外のレベルで、そしてモンドラゴンのために公平である。

7.相互
協力協同組合と事業効率の間の連帯のためのメカニズムとして。

8.社会変革
私たちの地域の支援的で持続可能な開発への取り組み。

9.普遍
性社会経済の文脈の中で経済民主主義の推進者と連帯し、国際協同組合運動の目標を完全に受け入れます。

10.教育
人々と協同組合の文化を促進し、組合員と一般の若者の協同組合と専門家の教育に人的資源と財源を割り当てます。

下記、もろもろwikipediaより。

Mondragonモンドラゴン Corporationコーポレーションはスペインのバスク地方に拠点を置く労働者協同組合の企業および連合体。

モンドラゴンコーポレーションは、金融、産業、小売、知識の4つの分野で事業を展開している。
2013年、同社は120億ユーロ(約160億米ドル)を超える総収益を上げ、74,061人の労働者を雇用し、スペインで4番目に大きな産業グループおよび10番目に大きな金融グループである。

このモンドラゴンのという組織の成り立ちが結構面白い。

1941年に若いカトリックの司祭、ホセマリアアリズメンディアリエタはスペイン内戦の貧困、飢餓、亡命、緊張からまだ回復していない人口7,000人の町モンドラゴンに定住し、
1943年にアリズメンディアリエタ司祭は、地元企業、主に協同組合の管理者、技術者、熟練労働者の訓練場となる高等専門学校を設立。

その司祭がカトリックの社会的教育と調和した、連帯と参加に基づくヒューマニズムの形態、および最初の協同組合を設立する前に必要な技術的知識を習得することの重要性について、若者を教育するために何年も費やし、教育をした若者のなかから代表して5人を選んでモンドラゴンコーポレーションの協同組合および産業の始まりの最初の会社を設立した。

特に若者の教育に力を入れ、ヒューマニズムやビジネスの概念、ビジネス文化を形成していったようです。
モンドラゴン協同組合は、ヒューマニストのビジネス概念、参加と連帯の哲学、および共有されたビジネス文化によって団結し
この文化は、共通の使命と多くの原則、企業価値、およびビジネスポリシーに根ざしています。

協働・相互扶助のような考えはカトリック的な考えから来てるのかもしれませんね。

日本にもワーカーズコープ(協働組合)が結構あるみたい。

日本労働者協働組合

ワーカーズコープ(労働者協同組合)とは
ワーカーズコープで働く人は、一定の金額を出資し組合員となります。
組合員は、一人一票の対等の関係で「出資・経営・労働」を担い、事業運営に関わります。運営にはみんなで参加し、経営方針も自分たちで決めていきます。
地域に必要な仕事、困りごと、やってみたいこと、改善したいこと等をみんなで話し合って決めます。もちろん事業を継続するためには利益を得られるように務めるのは当然のことですが、利益を上げることだけを目的にするのではなく、ともに働く仲間が自分らしく働けること。そして「働くこと」を通じて地域を元気にすることを最大の目的としています。
組合員も地域の暮らす市民です。市民の力でよりよい暮らし・地域づくりを目指します。

ワーカーズコープはんしん Vision

はんしんワーカーズコープ Resistance&Creation 抵抗と創造
創造集団440Hz-閉塞感のある社会で生きたいように生きる

経営者と労働者の上下の関係ではなく、出資をして自分も組合員として参加して働き意思決定に関わる協働組合の組織って面白いですよね。

資本主義から完全に逃げ切ることはできないけど、こういう組織で儲け第一主義じゃなくて自分やみんなのために働き還元される組織っていいなと思いました。

メインジョブは営利企業で働いて、少しずつこういう協働組合の要素のある組織で自分がやりたいことをしていくのも素敵だな〜。
もうちょっといろいろ調べてみよう。

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