毎年観たくなるアニメの話。

大好きだったアニメは今の自分の人生にも多くの影響を与えています。

そんな大好きだったアニメの話をつらつらと。

今回は少し大人向けロボットアニメの「ラーゼフォン」について。

ちょっと大人向けSFロボットアニメ 「ラーゼフォン」 

独特な雰囲気のロボットアニメ「ラーゼフォン」、あまり知られていない作品かもしれません。
ちょっと複雑なSFの設定のせいもあるのかな。少しネタバレしつつ大好きな「ブルーフレンド」の回について話します。

ラーゼフォン あらすじ

ラーゼフォン あらすじ
21世紀初頭の東京。母子で暮らす高校生・神名綾人かみなあやとは、模試会場に向かう途中に突如上空に現れた謎の航空部隊の攻撃に遭遇した。
破壊された街で、綾人は自分の描いた絵に酷似した風景の中で、不思議な少女・美嶋玲香に出逢う。玲香に導かれるようにして地下鉄に乗り、神殿にたどりついた綾人は、卵から巨大な人型の存在「ラーゼフォン」が出現する瞬間にめぐりあわせた。
「真実を見せる」その言葉に従って、謎の女性・紫東遙とVTOLで東京を脱出しようと試みた綾人は、玲香に導かれてラーゼフォンに同調、体内へと入っていく。
ついに目覚めのときがきた。超兵器ドーレムを粉砕したラーゼフォンは、そのまま東京から飛び去っていった。外から故郷を見た綾人は、そこに巨大な木星のような「TOKYO JUPITERトーキョー ジュピター」を目撃する…©2001 BONES・出渕裕/Rahxephon project

Amazon Prime Videoより

東京ジュピターという5年の時間のズレが生じる現象が起き、当時好き同士だった神名綾人と遙は離れ離れになってしまう。

綾人は時間が止まった世界の東京ジュピターに、遙は外の普通の世界で年を重ねて大人になる。

ラーゼフォンは若い少年の綾人と、先に大人になってしまった同級生の遥との年の差SF恋愛物語でもあります。

ロボットアニメなので戦いが起きるわけです。
東京ジュピターの中にいる人々(青い血のムーリアン・MU・ドーレム)
VS
外の世界の人(TERRA・ラーゼフォン)という構図になります。

綾人はTERRAテラという組織でラーゼフォンというロボットに乗り、ドーレムという敵と戦うようになります。

ラーゼフォンの世界観は奏者という言葉が出てきたり、音楽の世界とからませてつくられています。
なんかこう、美しくて、でも不気味な、、ペルソナの悪魔なんかに雰囲気が近い感じの敵が多いです。
敵のドーレムにも名前がついているんですね、メゾフォルテ、アレグレット、ビバーチェ、ヴィブラート、、
ラーゼフォン ドーレム|pixiv百科事典

人間が欲望とか業が膨むとドーレムと共鳴・同化してしまうこともあり
大人の恋愛や、嫉妬、劣等感など、人の持つ心の葛藤を描いた部分もあり、大人向けだと思いました。

ラーゼフォンは世界観が独創的・神秘的な雰囲気のロボットアニメで
ガンダムシリーズや新世紀エヴァンゲリオンとも異なるものなのでとても記憶に残っています。

第19楽章「ブルーフレンド」


東京ジュピター内にいる人々は青い血が流れていて、「ブルーフレンド」の回では外の世界に出てTERRAに入っていた綾人が高校の友人の朝比奈浩子が東京ジュピターから抜け出てきたことを知り、浩子が東京ジュピターの中にいた青い血の人間であることが周りにバレてしまわないようにかくまって過ごします。

ラーゼフォンの操縦者としてはTERRAという組織に必要とされているけど、それを抜きにすると自分が非力なただの人であることの無力感を抱く綾人くん。

自分はTERRAでラーゼフォンを動かすパイロットとしてなら居場所は用意されて、ご飯もあって暮らすに困らないけど、
一歩組織を抜けると、朝比奈一人救うこともできないんだ…となる綾人くん。

なんかこういう青くささ、無謀さというか、、若さっていいなぁと思いましたね。

自分が過ごしていた世界が実は東京ジュピターという時が鈍速で進む世界になってしまっていたこと。
青い血になってしまう人々(自分も含めて)が変わっていったことへの戸惑いや恐怖を抱えていて、それでも綾人が好きでその気持ちだけを頼りになんとか東京ジュピターから抜け出して追いかけてきた感じなんですよね。

東京ジュピター内で同級生のチャラめな鳥飼守とりかい まもるに好かれていた朝比奈は、彼のその気持ちにこたえず綾人くんの元にきたわけです。
守は軽い感じを繕っているいけど朝比奈のことずっと好きだったんだろうな。
守→朝比奈が好き
朝比奈→綾人が好き
綾人→遥が好き
って報われない朝比奈と報われない自分の構図がつらかったでしょうね。。

朝比奈は綾人くんは遥ちゃんのことが好きだから叶わない恋だって分かっているけど、綾人のその優しさに甘えて最後にわがまま言わせてもらって、恋人っぽいことしようとするのがまた切ない。

最後の戦闘の街を舞台にした演出は悲しいながらも最高です。
真っ暗に停電した街をカメラは上空から俯瞰で撮って
朝比奈の痛みとか感情が、電子掲示板のメッセージのように映し出されるの、ほんとすごい。

戦闘前に街の家電量販店のモニターなどが出てくるのも不穏さや「予感」の演出が素晴らしいと思います。。

ラーゼフォン第18楽章「蒼き血の絆」、第19楽章「ブルーフレンド」を観ると切なくて毎年夏になると観たくなる作品です。

橋本一子さんのフランス語のような喋りは、魅惑的です

ラーゼフォンといえば綾人くんの母親役の橋本一子はしもといちこさんの演技と、エンディング曲の「夢の卵」が最高なんです。。
日本語を話しているのにフランス語に聞こえるんです。
耳触りが良い声で、なんか魔法みたい。

ラーゼフォンの東京ジュピターや独創的な世界観づくりに橋本さんの演技がすごく貢献していると思います。

橋本一子さんは音楽家なんですよね。
その後「峰不二子という女」のオープニングも担当されてます。

あとラーゼフォンってビジュアルの絵がどれも美麗なんですよね。イラストを担当されているのは山田章博さん。
十二国記の原作の表紙なども描かれているので、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。


劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲の主題歌、坂本真綾さんの「tune the rainbow」。
超名曲…
中国語だと「翼神世音」って書くんですね。
翼の神、っていうのがまた…よく表していますね。
歌詞も素晴らしくて綾人くんの気持ちって、こんな感じなのかな〜と思いました。涙が出ちゃうよ〜


カップリング曲の「THE GARDEN OF EVERYTHING」もダッタン人の踊りをモチーフにした素敵な曲なのでぜひ聴いてみてください。

いろいろな配信サービスで視聴ができるので、ぜひ観てみてくださいね。

ラーゼフォン 第1楽章 「首都侵攻」|バンダイチャンネル
ラーゼフォン |GYAO!
ラーゼフォン|dアニメストア

劇場版の「ラーゼフォン 多元変奏曲」はテレビシリーズの内容を凝縮して独自の終わり方を迎えます。

映画『ラーゼフォン多元変奏曲』感想。いつの間にか紫東遙さんと同世代になってしまった|社会の独房から
なんとも素晴らしい感想でした。

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