記録は武器になる。出退勤・業務内容・メモを残す

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出退勤の打刻について
PCで打刻するタイプだと
朝早めに出勤して仕事をし始めて定刻前に「出勤」の打刻をしたり
残業にならないよう「退勤」の打刻をしてからさらに仕事を続けたり…。
これらはいけないことです。

それを周りのスタッフや会社が雰囲気として仕向けるようになっていたらマジやばい会社。

すぐに「これは違法です!」「こんな会社で働くものか!」と叫んで辞めるのもロックでかっこよくて、個人的には好きなのですが
なかなかことを荒立てられない場合が多いのも事実です。

そんなときはメモで証拠を残していきましょう。

「エビデンス(証拠)は?」って他人のこと論破しようとするひねくれてめんどくさい人いるじゃないですか。
日本の公的なところも証拠つきつけてなんぼ、なんですよ。

この記事の目次

いつでも労基署に駆け込んで請求できるように日記で証拠を残そう

手帳やスケジュールアプリに

  • 出退勤の記録(シフト上ではなく実際に業務を始めた時間と終わった時間)
  • その日行った業務の内容
  • パワハラ・セクハラなど、職場に問題があった場合の記録

そんな日記をつけるのがいいと思います。

とくに出退勤と業務の内容については

  • 誰の指示
  • XX時からYY時まで
  • 何の業務を行った
  • 目撃者・証言してくれる人(できれば)

「○○部長に指示されて18時から20時まで▲▲の業務をした」と具体的に記録を残して指示系統や具体的な内容や時間を記しておくのがいいそうです。

労働基準監督署に証拠を持って行くと確実に解決する案件についてはちゃんと動いてくれる可能性が高くなるそうです。
勤め先の企業が大手やしっかりしているところだと労務・法務関係部署も大事おおごとにしたくないので対応してくれる率が高くなるそう。

労働者の権利意識高め高めなアグレッシブ烈子の穴井くんを見習おう(笑)


この問題を語るときは労働者の権利意識が高いNetflixで視聴できる「アグレッシブ烈子」に出てくる新入社員の穴井君ですね。
アグレッシブ烈子シーズン2の最初の方に出てくるのですが
パワハラなどの被害を感じるとすぐ記録に残して労基署に訴えようとする労働者の権利行使の鑑みたいな行動を取るんです(笑)

先輩で新入社員の教育係になった烈子ちゃんはすぐ訴訟持ち出されてめちゃめちゃ萎縮するんですが
穴井君のこの被害者意識となんかあったらすぐ労基署つっこんだるからなーな強気の姿勢は評価したい。

私も労働搾取を受けて戦った時がありました。

かくいう私も数年前の派遣社員時代、15分区切りのタイムカード(紙)で打刻するような派遣先で働いていました。

15分区切りの計算方法は、15分以下は切り捨てになってしまうんです。
その派遣先はかなり露骨で、区切り前の14分間はみっちり全力で働かせて15分になる前に絶対にタイムカードで退勤の打刻をさせる明らかな労働搾取をする現場でした。

いろんな職場を経験してきた私でもそんなあからさまな労働搾取に直面したのは初めてで驚いてしまいました。

ちなみに本来は労働時間のカウントは1分単位で行う必要があります。
15分、30分区切りで行い、端数を切り捨てて数える会社は違法です。
この派遣先は違法行為をしているのです。

かなり怒りのボルテージが高まって、エクセルで実際の出勤・退勤打刻、あからさまで故意的な労働搾取の時間を記録して計算した時間と給料に換算した額をまとめて
派遣元に「これっておかしいですよね。この記録を持って労働基準監督署行ってもいいですか?」とかけあったら搾取された分の給料を支払ってもらえました。

労働時間がわかる記録を確保することが残業手当請求の第一条件になります。
記録の残し方はいろいろ。

  1. タイムカード
  2. 出退勤記録データを自分用にも保存する
  3. パソコンのログイン・ログオフの記録
  4. メールの送信記録
  5. ブログの記事

メモに加えて客観的な証拠を残すことが重要になってきます。
私の場合は
1タイムカード(紙ベース)
2出退勤記録データを自分用にも保存する(私の場合はエクセルデータに起こして計算したもの)
を提出し、派遣元の会社にかけあうことで切り捨て分の労働時間の給与を得ることができました。

これは私個人の労働問題で小さな勝利となった成功体験となりましたが
ちっぽけな弱い立場の個人が派遣元や派遣先の会社にたてついて戦うってすごくハードルの高いことだと感じました。

戦うなんてなるべくならやりたくないけど、搾取されて泣き寝入りして黙るだなんて嫌ですよね。

この経験で学んだことは

  • 労働搾取を行うような企業で働かないこと。就職する前に企業の意識などをリサーチする(しかし入職するまで実態が分からない)
  • トラブルに遭ったときに個人だけで頑張りすぎないこと
  • 労働組合や労働問題に詳しい組織に相談して知恵を借りる

労働問題で困っていたら、知っておきたい団体など

NPO法人POSSE
POSSE(ポッセ)は若者の労働・貧困問題に取り組むNPO法人です。 労働や生活に関する相談を無料で受け付けています。

派遣ユニオン
派遣ユニオンは働き方に関係なく、一人でも誰でも加入できる労働組合です。
2005年4月22日に「派遣ユニオン」を結成して、派遣会社や請負会社等で働く労働者を中心に、正社員、契約社員、派遣スタッフ、パート労働者等、あらゆる雇用形態の労働者を組織する個人加入の労働組合として働く人の人権を守る運動に取り組んでいます。

全国コミュニティ・ユニオン
全国ユニオンは結成以来、労働相談を軸に「誰でもひとりでも入れる労働組合」として活動を定着化させ、正社員、パート、派遣、有期契約労働者など、雇用形態の如何を問わず、「あらゆる働き方の労働者に権利を」と訴え続けてきました。

日本でも参入し始めているUber Eatsウーバーイーツに代表されるギグワークの食事配達は、その多くがグローバル企業で展開されています。

ギグワークとは英語の「Gig(=一度だけの演奏や短いセッションを指すスラング)」+「Work(仕事)」を組み合わせた造語。
「自由に働ける」と名目を打って新しい働き方としてきらきらしたイメージで宣伝されていますが配達員の保障が少なく、不安定な労働を強いられています。

パワハラ・セクハラ、嫌がらせを受けたときなどにも有効

パワハラやセクハラにおいても、結構この記録は強いです。
組織で不当・理不尽な嫌がらせを受けた場合には上記のような記し方で証拠を残しておくと
何かあったときに自分を守ってくれるものになると思います。
人の記憶ってどんどん薄まっていくので、文字に書き残しておくだけでも時系列がごちゃごちゃにならなくてすむし客観的に見ることができていいですよね。

訴訟社会の海外でも証拠を残すことが何よりも大事で、オーストラリアの現地で働く女性が
職場でトラブルにあったときはちゃんと記録に残すようにしていると言っていました。

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