日本のビジネス社会のおかしな部分を考える

CONPANY SLAVE』や『政治的に無価値なキミたちへ──早稲田大学政治入門講義コンテンツ』などで日本社会や日本の労働社会の仕組みを教えてくれる個人投資家で早稲田大学の講師をしている大田比路おおたひろ先生がポッドキャストのチャンネルをつくって配信されていたので聴いてみました。

Hiro Ohta Podcast

第一回は「見栄と虚飾がうごめくカイシャという世界

早稲田大学で政治や経済について教えているのでこれから就職活動をする大学生さんたちや20代の若い社会人の方々に向けてお話しされています。

よくわからない肩書きで威嚇してくるただの会社員たち

たしかに日本で就職活動・転職活動をする際に面接官の方が
よくわからないカタカナの肩書きを名刺に載せて権威を見せつけていますよね。

ここで大田先生の知識を教えてくれるのですが
面接「官」とは本来お役所や国の者が名乗るものである。
なのに民間企業の、会社から人を採用する役目を任されたただの会社員が「官」を名乗るのはおかしいと。
なぜ「官」を名乗るのか、それは相手に対して自分の権威を見せつけてパワーバランスを自分に有利に働かせたいから。

「就職活動で面接係が面接官を名乗ってきたらどうして「官」を名乗るのか、聞いてみましょう。
そしたらその担当者はすぐその面接を切り上げるか顔を真っ赤にしてよくわからない言葉でまくしたててくるでしょう。(プライドを傷つけらられたから)」
と大田先生のダーク過ぎる話の結び方に笑ってしまいました。

なぜ世の中はよく分からない肩書きだらけなのだろうか。

よく分からない“肩書き”に唖然としたことがあるみなさんへ

1.微妙なヒエラルキー創造型
名刺を受け取る側からするとどうでも良いのだが、当の社内では「課長心得」か「課長」では、天と地の差がある。そういう会社では「あの課の課長より、こちらの課長のほうが少し上」とか「あの部長代理は、ほとんどこっちの部長と同格」といった多重階層を読み解く会話が日常的になされる。
そうした微妙なヒエラルキー構造は、意志決定を遅らせ、若い人たちの上に、幾人もの複雑な関係の上司の壁を築くことになる。
よく分からない“肩書き”に唖然としたことがあるみなさんへ

2.自称型
名乗ったもの勝ちである。自称である。「他者」がそうだと認める前に、自分で言っちゃった肩書きがそのまま流通していくパターンだ。
社内に微妙なヒエラルキーを作るぐらいなら、最初から「自称・肩書き」ばかりを作って風通しを良く見せておいた方が得策。この傾向は、ベンチャー企業に多い。
よく分からない“肩書き”に唖然としたことがあるみなさんへ

就職・転職活動で出会うタイプは1の微妙なヒエラルキー創造型だろうか、ベンチャー企業だと2の自称型か。

日本の労働社会は年功序列・終身雇用制の形をとって形成されてきた。
入社して勤続年数が長ければ順調に昇給・昇進していく。
そして定年を迎えるまで解雇されることもなく雇用されることが約束されてきた。

その労働者に実力があろうとなかろうと、です。
仕事ができなくてももらえるお金がちゃんと増えていく時代があったんですね。
景気が良かったころってそんなに無理しなくても生きていけた優しい世の中だったんですね、夢物語のようです。

で、仕事ができなくても順調に昇給していく必要があるしどんどん下の社員も増えるわけだから
カイシャから肩書きを与えられたんですって。それっぽい肩書き。名ばかりなわけですね。
だからよくわからない役職で溢れかえっている。

よく分からない役職をぶら下げて威圧的な面接を行う会社員。

何も知らないまま戦場にくりだすより、この変な仕組みのビジネス社会を理解した上で戦いに臨んだ方が不幸を回避できるのではないか、と思います。
この社会の仕組みは突然変化はしないものだと思うし、どうすればそういうビジネス社会に搾取されたり抑圧されないで、人生を絡め取られないで過ごすことができるか。
模索して生きていきたい。


大田比路先生のほかの本もとても面白いのでおすすめです。

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