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日本人を苦しめているもの、それは労働だと思う。
苛烈な資本主義が、日本人労働者をかなり追い詰めている。
過酷な労働に殺されないため、人生をからめとられてしまわないためにはどうしたらいいのだろうか。
そのためには日本という国、そして日本社会に生きて労働することはどういうことなのかを知ること。
そしてその仕組みを知って、どう戦っていくか戦略を立てることだと思う。
この記事の目次
わたしにとっての「敵」や「障害」はなんなのか。しっかりと見つめる。
戦いでは敵の正体を知らないまま、闇雲にもがいても勝てるものではないと思う。
RPGゲームでは戦闘時、敵をアナライズ(analyze:分析)し、特性や弱点を知ることでバトルを有利に働かせる。
私が幼い頃にプレイしていたスターオーシャン2も初めて出会う敵は属性ステータスもわからず、「スペクタクルズ」というアイテムを使って
打撃の攻撃は効かないけど剣での攻撃には弱い。
火の属性に弱い。
などなど、相手のステータスがわかるとこちらの戦法もそれに合わせて変えて苦しかったバトルを有利にし勝利することができる。
現実世界も似たところがあり、自分にとっての敵や障害をしっかり見つめ分析することが重要なように思う。
私にとっての「敵」や「障害」とはなんだろうか。
- 過酷な労働
- 労働搾取
- 低賃金
- 個人の余暇の時間や家族や大切な人と過ごす時間がないこと
- 組織や社会での女性の役割の押し付け
- ルッキズム
しんどいものを挙げてみた。大きな部分でいうとこれらである。
問題ひとつひとつに焦点を充てていくと
同じ状況に苦しむのは私一人ではないことが多い。
多くの人が同じような悩みや問題を抱えている。
日本社会が私のような人を生み出しており、この仕組み・この構造が温存されることを肯定する層がいるのだと思う。
会社勤めするようになって思うのは
会社と従業員は敵同士なのだということ。
会社は企業活動をするために設備というように
従業員は労働力という設備の一部なのである。
で、会社というのは営利企業だから利益を出さなければならない。
利益を出して投資してくれた株主に還元しなければならない。
現在の構造は資本家が儲かるように政治の場で社会をデザインしてきた結果。
苦しむ労働者やワーキングプアが増えて労働者の給与は増えないのに配当金は増えている。
資本家のための社会になっているんですね。
利益を最大化するためには、コストを抑える必要がある。
労働者に与える給与は人件費というコストである。
会社にとって労働者にかける人件費は安く抑えたいものなのである。
だから最低賃金が上がったりしたら困るんですよね。
たとえその最低賃金のラインが人間が普通に暮らせる額なんかじゃないとしても、人件費が高くなったら損をするのは会社ですから、知ったこっちゃないわけです。
この時点で、企業と労働者というのは仲間とか、ファミリーなんかじゃないわけですね。
会社と社員はファミリーであるというのは信じちゃいけない惑わし言葉だと思います。
喜んでサービス残業をしてはならない。
喜んで自分のエネルギーや資産を会社のために差し出してはならない。
喜んで奴隷になってはならない。
日本の教育って自立して自分で物事を考える人間を育てるのではなく
ルールを守り、従順な労働者になるための教育を徹底されています。
学校でちゃんと教わらない労働者の権利、労働者を守る労働法を知って自分を守ることが重要になってきます。
効率化しても効率化しても終わることがない日本の労働者の仕事
日本の企業での働き方って明確なジョブディスクリプションがないんですよね。
ジョブディスクリプションというのは
「あなたは給与計算をやってください」
「ここからここまでの範囲のカスタマーサポートをしてください」とか、自分が企業からお願いされる業務の内容です。
明確に決められているので、それ明記された以外のことを企業が労働者に求めてはいけないんですね。
ですが日本ではどうでしょうか。
業務の範囲が明確に決められていないためにあれもこれも自分のタスクになってることがあります。
「あれ?キミこれもできるの?じゃあよろしく!」てな感じで仕事が際限なく湧いてくるんです。
おまけに今までのタスクが一定レベルまでできて、やり方を改善したとしましょう。1つのタスクにかける時間が短縮されました。
短縮されて余った時間に「時間があまってるならこれやって〜」と、新しい仕事が振られるわけです。
日本の雇用の仕方、仕事の仕方だと仕事が楽になることなんてないんですね。
日本の労働社会について知る
日本の労働社会の形を知ることができるのは大田比路さんの「COMPANY SLAVE」だと思います。
大田さんの本は視覚的にも分かりやすいので「資本主義?よくわからん!」初めて読む人にもとっつきやすいと思います。
COMPANY SLAVEは日本での労働についてフォーカスしたものですが
もっと俯瞰して日本社会についても考えてみるなら「政治的に無価値なキミたちへ──早稲田大学政治入門講義コンテンツ」がおすすめです。こちらもピクトグラムやグラフ使用していて非常に読みやすいです。
日本という国に疑問を持ったときにぜひ読んでほしい本ですね。
労働を学ぶ本
この年末年始は使える労働法を調べてみようと思います。
労働問題がご専門の佐々木亮弁護士の本。
POSSEの今野さんの本。
POSSEは労働問題解決のためのNPOです。
この日本の社会で労働に人生の全てを奪われてしまわないためには
- 資本主義のゲームの仕組みを知る
- 労働者の武器、「労働法」を知る。労働組合を知る。戦い方を知る。
- 労働から得る給与以外の収入の柱を持つ
これを基本にして、労働の奴隷にならないための術を身につけていく必要があると思います。
自分の人生を獲得するためには、私の人生から大事なものを奪おうとする敵の正体を知り、戦い方を心得なければならない。