去年スーパーで働いてたときの話をしようと思います。

私は2020年のコロナ危機でホテルの仕事の派遣切りにあって失業し実家に戻りました。
「ウイルスが落ち着くまであちこち行きたくないし当面は近所のスーパーでやり過ごして待つか〜」と思い一時期実家から自転車ですぐのところにあるスーパーで働いていたんです。
スーパーで働くのは高校のときぶりでしたね。

スーパーってパートのおばちゃんたちがメインで働いているじゃないですか。
ゆるっと和気あいあいで気楽に働けるかと思いきや、上司が鬼畜で「時間分いっぱい文句言わず馬車馬のごとく働け!」と言わんばかりに水を飲む余裕もないほどカツカツで働かされてて驚きました

みんな重いもの持たされて、できることやできないことがあるのに目標を高く設定されて、時給は上がりもしない。
おばちゃんたちはそのスーパー以外で雇ってくれる場所もなくてその仕事を続けるしかない。

「なたりーちゃんはまだ若いから仕事が選べていいよね」とおばちゃんたちによく言われました。

あーここは軽めの地獄かなと思ったんですよね。

パートのおばちゃんたちは子育てに集中していて自分の個人のキャリアを並行して築くことができなかった方が多数ですよね。
職歴がなくて、この年になるとスーパーしか雇ってくれなかったと言うんですよ。

60才くらいのおばちゃんがいて、膝が痛めてしまった方も本当につらそうでした。
事故にあったり故障をして体が動かなくなったときにできる仕事がなくなってしまうんですね。時給労働者だから収入も断たれてしまう。


年金もらえる年までがんばらなきゃ、ちょっとでも蓄えを増やさなくちゃって頑張ってて。
定年、年金支給開始年齢はどんどん引き上げて
おまけに年取っても元気なんだから働け!って政府は言ってるわけですね。

自分から「もっと長く働きたい」と思うのと政府から「体が動くんだから働け!」と言われるんじゃまったく違いますよね。
老後の資金がないから働かざるをえない。
もらえる年金の額が少ないから今働かないといけないとなるのでは労働の意味が変わってくる。

その仕事が続けられなくなっても、もう雇ってくれる仕事やできることがなくて
その仕事にしがみつくしかなくなってしまう。

そうなると雇う側って足元を見てくるので
「こいつは多少キツい仕事振っても大丈夫。なぜなら他に行く場所がないから」って考えちゃうんですよ。

そしてしんどい仕事を振る、プレッシャーをかける。

見てて悲しくなるし、自分も将来はこんな風になるのかなって怖くなるんです。

スーパーのおばちゃんたちこそ特に横のつながりを大事にして上司や組織に対して強く出た方が良いと思うんですよね。
搾取されてそのまま泣き寝入りするんじゃなくて。

労働組合の力を借りてものを申すことをちゃんと自分たちの武器として持っていた方が良いよね。
一人一人は弱くても、うまく束になって証拠集めてナメられないように戦い方を心得ているべきです。

上昇を続ける物価に対して最低時給が低いことや
支給される年金額が少なくてそれだけでは生活できないことも問題ですよね。
50才以降は体の故障や病気にかかりやすくなるため、思うように働けなくなるから
そういう方が無理して働かなくても生きていける(生活保護が受給しやすいとか)きめこまかい社会保障の制度が充実した社会になった方が良いのではないかと考えます。

こういうのも社会の構造の欠陥なんじゃないかなと思っています。

そもそも食える職業・食えない職業が存在していることにもおかしいなと感じるんですよ。
儲かる職業が存在するのは良いと思うけど、最低限のラインが守られていないのってまずくないですか。

どうして最低限度の暮らしが全ての労働で保障がされないの。
「普通に働いても食っていけない職業」が存在していて、それに従事しなければいけない人がいるって社会としておかしくないですか。

仕事に貴賤はないとも思うし、どんな仕事も選ぶことは自由。
でもせめてその仕事をして生きていけるように時給を上げるとか年金額を上げるとか、

つねにお金の不安や心配を抱えながら生きて
老いた体に鞭打って過酷な労働に従事せざるをえない環境に追いやるのって鬼畜な社会じゃないですか。

特に子育てに専念していた女性が熟年離婚して財産分与も少ない状態で一人で暮らさなくてはいけなくなった場合もかなりしんどいですよね。
これまで子育て・家事労働に従事していた空白の期間はキャリアとしてみなされない。
そこから何か専門的な職に就こうと思っても本当に難しい。

スーパーの仕事自体は楽しかったんです。新しいことをいろいろできて勉強になりました。
スーパーの仕事も知っていて何かまた生活に困ったときはやろうかなとも思うのですが
自分がやりたいこととは違うので最終手段の選択肢ですね。

スーパーの仕事やガテン系の肉体労働も「できる」「やりたい」と思ってやるのは良いと思います。

でも体を動かす作業って元気でできる期間って限られていると思うんです。
それが60、70歳になってもできるかな?やりたい仕事かな?とは常に考えていたい。

知的労働、事務仕事も選択肢にあるのならPCスキルはマストだと思っています。
入力、ショートカットキー、各種Office系ソフト(Excelはとくに)

デザイン系にも興味があるならAdobe系ですね(Photoshop、illustrator、etc…)
WEB系ならHTML、CSSを始めプログラミングの知識があるだけで雇ってもらえることもあります。

どの業界・業種で働くにしても

  • 業務上必要なスキルを高める
  • 自分が労働で損害や搾取に遭ったときの対処法(法律知識、労働組合に相談、転職、失業時の保険など)

はセットであわせ持つ必要性を感じますね。

社会の構造が変わるよう声をあげていくとともに、個人でできる食いっぱぐれないためのスキルと防衛策もきちんと用意しておきたいものですね。

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